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夜闇に染まったとある建物に、大きな物音と共に叫び声が響き渡った。
「おい、Aは何処へ行きやがった！！？」
叫んだ男は、Aが所属している組織の首領だった。
男は、ひたすらに不満と苛立ちをぶちまける。
「今まで従順だったのに、あと一歩の所で裏切りやがって……！！これじゃあ襲撃作戦ができないじゃないか！！」
男の云う襲撃作戦とは、Aが盗んでくる予定だったポートマフィアの周囲関係の情報を使い行われる計画だった。
それが、彼女が帰ってこなかった事により、前に進まなくなった。
そして、男にはもうひとつ怒りの理由が。
「真逆、勘づきやがったのか………？」
勘づいた、とは……………
実は、襲撃作戦の実行とともに、『今まで従順に働いてくれたAを労う』という名目で暗殺する計画も立てられていたのだ。
それを感づかれ逃げられたのではないか、と男は考えたのだが、
＿＿＿＿＿＿Aはまだ“自分の暗殺計画”のことを知らない。それがどんなに幸せな事か。
答えはバツだ。
実際にそれに気付いたのは太宰で、Aは逃げたのでは無く捕まったのだ。
永遠に戻ることのない部下と、そして情報を求め、男はまた叫び声をあげた。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
「失礼します、首領。」
所変わりポートマフィア本部ビル。
首領に呼ばれた太宰は、執務室を訪れていた。
そこには、いつものように感情の読めない顔で笑う森の姿が。
「首領、どのような御要件で。」
「前置きは無しで行こう。A君について、知っている事を全て話してくれないかい？」
森は、いきなりそんな事を聞いた。
太宰はきょとんとした顔になり、その後声を上げて笑い出した。
「何も知りませんよ。首領が知っている事以外は。彼女は“愛する父親が死んだ”から辞めたのでしょう？」
そう云った太宰に、今度は森が言葉を失う。
太宰はそんな事、構わずに続けた。
「彼女の事はもう忘れてください。使えない諜報員だったでしょうが……過去を割り切るのも大切なことですよ？」
つまり、もう彼女には干渉するなという事。
暫くの沈黙の後、森は溜息をついて苦笑いをした。
「君にそう云われちゃ仕方がない。今後、彼女はポートマフィアと一切関係を持たせないようにしよう。」
その声は、静かな空間に一際大きく響いた。
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鈴蘭(プロフ) - こんるりさん» ぜひ参考にしてください！やっぱり中也カッコいいですよね←私は双黒推しですww貴重なご意見ありがとうございまーす！！ (2018年5月27日 20時) (
レス) id: 9a95a8d97d (このIDを非表示/違反報告)
こんるり(プロフ) - 話の進め方が凄いなと思いました。参考にさせてほしいくらい！！ 私は中也の話が良かったと思います。というか中也推しなんですけどねwww (2018年5月27日 18時) (レス) id: 5e0d07926f (このIDを非表示/違反報告)
鈴蘭(プロフ) - 今宵さん» 何を！仰っているのですか！！先輩に勝ってるなんて！！そんな、勿体無いお言葉を………（泣）受験勉強で時間ない中私の作品を読んで頂いていて本当にありがとうございます！！超応援してます！！またお話しましょう！！ (2018年5月25日 23時) (レス) id: 9a95a8d97d (このIDを非表示/違反報告)
鈴蘭(プロフ) - みぃさん» ありがとうございます！新作も頑張っていくので、よろしくお願いします！(≧∇≦) (2018年5月25日 23時) (レス) id: 9a95a8d97d (このIDを非表示/違反報告)
今宵(プロフ) - 完結おめでとう！初作品とは思えないクオリティ……負けました（笑）これからも頑張ってね！ (2018年5月25日 20時) (レス) id: c22f6d85ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鈴蘭 | 作成日時：2018年4月28日 22時
