【3】【4】レイナside ページ8
レイナside
「っ、ヴァール!?」
「レイレイ。まずは私達が落ち着いて、市民のみんなを安心させよ?」
マキナはそう言い、背中をさすってくれた。
「……そうだね、私達が安心させなきゃ……!」
「じゃ、歌うよ!」
マキナはそう言った。確かに今も悲鳴と爆発音は聞こえ続けているし、早く歌ってヴァールを鎮圧した方がいいだろう。でも、ヴァールの規模がここまで大きいと……
「待って、マキナ。ヴァールの規模が大きい。態勢を整えて、他のメンバーを待とう。」
「……うん、確かにそっちの方がいいかも!」
納得してくれて良かった。
「くもくも!バレッタシティでヴァールが……了解!」
マキナが美雲に連絡をとってくれたみたいだ。
「他のワルキューレのメンバーも、もうこっちに向かってるから、もうすぐ着くって」
「よかった。それまで市民を守るよ。」
「了解!」
「キャァァ!!」
市民がヴァール化した人に襲われそうになっていたので、すかさずドローンを連結してバリアを展開した。
市民を救えて一安心していると、
「レイレイ!あっち!」
と、マキナの緊迫した声が聞こえた。
指差す方向を見てみると、5、6歳ぐらいの女の子が泣き叫び、その近くまでヴァール化した人が迫っていた。
急いでバリアを展開させようとしたが、ドローンの数が足りなかった。他の市民がまだ逃げ切れていないのでバリアを格納するわけにもいかない。ドローンは一人一人が一定数持っているので、ワルキューレメンバーが揃っていればもっと効率良く出来たのに……。
どうしよう……!
「!!」
突然、影が飛び出し、女の子を抱き抱えた。あれは、もしや、まだ小さな少女なんじゃないか?
何にせよ、この戦場の中、一人の女の子を助けるためにヴァール化した人の目の前に飛び出して行くなんて、相当な勇気と正義感が無ければ出来ない。
「もしもし、くもくも?……了解!」
美雲から連絡が来たみたいだ。
「着いたって!歌うことを最優先にして、後で合流するよ!」
「了解!」
「It's show time!」
一気に市民の目が美雲の方に向いた。
「聴かせてあげる 女神の歌を!」
[恋!ハレイション THE WAR]
歌いながら確認すると、いつもよりフォールド波の数値が高かった。
数値が高かったこともあり、ヴァールの規模は大きかったけどすぐに鎮静出来たのでよかった。
戦闘後にみんなとちゃんと合流できたので、安心したけど、あの少女と女の子がなんだか気にかかっていた。
47人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
氷華桜 - マクロスデルタのつづきを早く見たいです。 (7月26日 16時) (レス) @page40 id: 50567ddaac (このIDを非表示/違反報告)
ヲタク - マクロスΔ大好きです♪続きがきになる!応援してます! (2023年2月21日 21時) (レス) @page40 id: 5cff5ab6d5 (このIDを非表示/違反報告)
kirara(プロフ) - 続きも見たいです(*^▽^*) (2022年1月22日 20時) (レス) @page40 id: a056ba0898 (このIDを非表示/違反報告)
花川(プロフ) - 満月もなかさん» ありがとうごさいます!お祝いして頂いて、とても嬉しいです! (2020年3月2日 16時) (レス) id: 4fb75adaf8 (このIDを非表示/違反報告)
満月もなか(プロフ) - 第一志望合格おめでとうございます(*´ω`*) (2020年3月2日 7時) (レス) id: 5b6ffc4c57 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:花川 | 作成日時:2019年3月2日 18時