私の命で。【マクロスΔ】

【２４】 ページ33

Aside

「……？寝て、た……？」

今の時間は……。

「……12時！？」

まずい、もうお昼だ！

私は急いで支度をすると、カナメさんとフレイアちゃんの元へ向かった。

「すみません、遅れました！」

頭を下げながらそう言うと、カナメさんは言った。

「あら？別に遅れてないわよ？丁度だもの」

なら、良かった。遅れていたらどうしようかと思った。
そう思い、ホッとしていると、フレイアちゃんが言った。

「……もしかして、寝てたんかね？」

「す、すみません！」

再び私は2人に向かって頭を下げると、カナメさんは笑いながら言った。

「良いのよ。謝ることでも無いし、疲れてしまうのは当たり前だと思うし。
だけど、多少声は出しづらくなってしまうと思うわ。ちゃんと教えるから、しっかりと喉を慣らしてね」

「はい。ありがとうございます！」

レイナさん、マキナさんと合流し、カナメさんに案内されて、オーディション会場に着いた。
どうやら、既に美雲さんは会場に着いていたみたいだ。

カナメさんの言う通り、発声してしっかりと喉を慣らすと、マイクが用意された場所に案内された。

さあ、とうとう、オーディションだ。

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