私の命で。【マクロスΔ】

【２１】 ページ30

Aside

「そういえば、さっきからどこへ向かっているんですか？」

私がそう聞くと、カナメさんが答えてくれた。

「今から、私とフレイア、Δ小隊の女子メンバーが暮らしている、女子寮へ行くわよ。
ちなみに、リアンは、裸喰娘娘というご飯屋へ行ったわ。そこには、リアンと同い年ぐらいの子がいるから、そっちの方が居やすいかと思ってね」

「そうなんですね。リアンちゃんのことまで気遣ってくださって、ありがとうございます」

「……ねぇねぇ〜、リアリアって、もしかして孤児、だったりする？」

マキナさんが、遠慮気味に聞いてきた。

「……はい、そうですね。ヴァール発生の時、親とはぐれてしまったみたいで。本人はいつかまた逢えると信じてるみたいですが……」

再会できる可能性は少ない、とまで言わなくても、ワルキューレのみんなもヴァールの恐ろしさは知っているので、私の言わんとしていることを察したように、俯いた。

「そうなんだね〜。じゃあ、しばらくは裸喰娘娘で暮らすことになるかな〜？」

「そうね。もし両親が見つかったら帰してあげたいけど、それまでは裸喰娘娘で暮らすようね」

「何から何まで、ありがとうございます……！」

私がそう言い頭を下げると、マキナさんが聞いてきた。

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