Family 〜 sho hirano2〜

熱愛報道！？〜事情聴取〜 ページ10

廉『お前ふざけんなや！ファンのみんなが…唯人が…何よりもお前の愛するAがどんな気持ちか分かってんか？！』









廉がこんなに怒ってるのはいつぶりだろう…。









紫耀『廉…ごめん。でもこれは事実じゃない！たまたまスタジオで会って…それで夕飯を一緒に食べたようってなって…その帰りを撮られただけなんだよ！』


俺が言ってることは事実。
信じて欲しい…。




岸『でも、写真までちゃってるし…まずいな。』





岸君は俺と、女優さんの写った写真を見ながら渋い顔をする。






紫耀『そうなんだよね…俺が注意不足だった。』






多分もうAの耳にも届いてる。
多分写真も見てしまってるのだろう…







海人『ね〜ジャニーさんとは何話したの？』



能天気な海人の声がピリピリとした空気の中聞こえてくる。





あ…それ言わなきゃ。






紫耀『今日の6時に事務所から俺のメッセージと事務所のメッセージ出すって。それで…熱愛の事実はないってしっかり公表するって。』





神宮寺『しばらくはこの話で持ちきりだろうな。』



廉も神宮寺も映画の公開を控えてる。


それなのに今、メンバーの1人が熱愛報道だなんって迷惑な話だろう。



さらに言えば俺も映画の主演が決まっている。




そんな最中に…俺は…



メンバーのみんなに迷惑をかけてしまった。
何やってんだよ、俺。





紫耀『みんな…本当にごめん。』






“ガチャ”





玄樹『その言葉をかけるべき人は…俺らよりもAと唯人じゃない？』





ドアが開いて玄樹が入ってきた。




紫耀『ッ…』




玄樹の言った言葉が俺の心に響く。




確かにそうだ…。





玄樹『しばらく俺の家に泊まらせておくから。騒ぎが落ち着いたら迎えに来てあげて？』




紫耀『うん…ごめん。』



おまけに玄樹にまで迷惑をかけてしまった。



情けねぇ…。




廉『とりあえず紫耀は俺の家な。ジャニーさんに言われた通り今はマークされとるやろうし、ホテルとかは迷惑がかかるやろうし…』




一番付き合いの長い廉の家にしばらく泊めてもらうことにした。




『わかってる。ありがとう。』


早く、Aや唯人に会って謝りたい。

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