Family 〜 sho hirano2〜

髪の毛 ページ24

お風呂から上がってリビングに行くと、ソファーで熟睡中の紫耀。









最近、映画の撮影とかで忙しいもんな…









ふと、目に留まったのは紫耀の髪。









金よりも明るくてなんとも言えない綺麗な色をした髪の毛…。









何回もブリーチしたり染めたりしてるのにいつもサラサラでおまけにストレート。









私はどちらかと言うと外ハネしやすくて綺麗なストレートにはならないからすごく憧れる。









寝ている紫耀の隣に静かに座って綺麗な髪の毛に手を伸ばす。









起こさぬようにスッと指を通せばサラサラ…と通る髪。









『羨ましいな…』









サラストになりたいな…全世界の女の子の望みだと思うんだけど。









紫耀『んっ…なにが…？』









どうやら起こしてしまったようで、むくっと起き上がって私と向かい合わせになるように座る紫耀。









『起こしちゃった、ごめんね？』









もうちょっとサラサラの髪の毛触ってたかったな…









紫耀『平気、で？なんで俺の髪の毛触ってたの？なにが羨ましいの？』









突然質問攻めにあう。









『サラストいいな〜と思って。私ってさ、どちらかと言うと外ハネしやすくてサラストになかなかならないじゃん。あとは髪が綺麗で羨ましいなってこと。』









紫耀『ふーん。そう言うことか。』









質問してきたのはそっちのくせに返事は適当。









紫耀『俺はAの髪も好きだけどな。なんつーかいい感じの女って感じ。髪の毛撫でててよ、気持ちよかったから。』










言い終わると再びソファーに横になられてしまう。









『寝るならベットで寝てよ…』









なんて声は届いていないようで、もう夢の中らしい。









私は言われた通りに紫耀の髪を撫でてあげる。









てか、“いい感じの女”ってなに。









外ハネの女の子をそんな風に見てたのか。









たまに男らしい事言うんだよね…この人。









天然だからって侮れんな。

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