Family ～sho hirano～ (ページ12)

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新しい家族ページ12

その瞬間はスローモーションに見えた。

医者『頭出たよ！ラストラスト！頑張って！』

紫耀『A頑張れ。後少しだよ！』

『んぐぅッ！』

‘おぎゃーおぎゃー’

医者『おめでとうございます！元気な男の子ですよ！』

俺たちの大切な家族が産まれました。

紫耀『Aお疲れ様。ありがとう。』

頬にキスをすれば…

『紫耀…一緒にいてくれてありがとう…』

そう返ってくる。

紫耀『可愛いね。』

Aの腕に抱かれて泣いている赤ちゃんをまじまじと見る。

『本当だね。紫耀に似てイケメンになるといいな～』

紫耀『俺はAに似て欲しいけどね。』

『どっちに似ても大切な私達の子供だけどね。』

紫耀『そうだね。これからは3人で頑張っていこうね。』

『ね、名前決めてくれた？』

あ、名前…

紫耀『名前…考えてなかった…！！！！』

全くこの人は…何してんだか…

仕事で忙しいからしょうがないんだけどね…。

『本当に！？ちょっとしっかりしてよ！じゃあ今、この子にぴったりの名前つけてあげて？』

紫耀『わかった。』

紫耀は真剣な顔をして赤ちゃんを見つめ必死に考えている。

その顔はもうパパそのものだった。

しばらくして…

紫耀『唯人…！‘ゆいと’ってどうかな？！唯一の唯に、人！唯一無二の人になって欲しいと思って！』

ゆいと…唯人…。

唯一無二の人…
多分それは存在って言いたかったんだろうな…

『いい名前…すごくいい名前だよ！』

紫耀『君の名前は唯人だ！』

そう言って唯人の頭を撫でる紫耀。

『すごいパパの顔してるよ。』

紫耀『そうかな？Aもママの顔してるよ。』

これからは家族3人よろしくお願いします！！
by平野家一同