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『持つよ』
サッと私の手から袋を奪う北斗。
『あ、ありがとう…』
私から奪った袋を軽々しく持って、蛍と手を繋いで歩いている彼。
蛍は北斗が自分のパパって知ったらどんな反応をするんだろう…
『ねぇ、北斗？ほんとにうちの家来るの？？』
もし私達と歩いている姿を撮られたら、熱愛スクープとして取り上げられるに決まってる。
『もちろん。蛍ちゃんとももっと話したいし…何よりAと話がしたい。』
『そ、そう…』
最後に会った日から4年もの月日が経って、男性の色気がダダ漏れの北斗。
でも、昔から変わらないワンコのような目で見つめられてしまえば何も言えない。
スーパーから歩くこと10分、私たちの家であるアパートへと到着をすると…
『ここだよ！蛍達のおうち！！』
蛍が自信満々にお世辞にも綺麗とは言えない木造アパートを指さす。
『ここが、蛍ちゃんたちのお家か〜。キレイなおうちだね。』
北斗からすれば、こんなボロアパートなんて一生踏み入れない領域だったに違いない。
2人のやり取りを見ながら
“ガチャ”
っと鍵を開けて、建付けの悪い玄関を開ける。
『あんまり綺麗じゃないけど…どうぞ？』
『ただいまぁ〜！』
元気に靴をポーンっと脱いで部屋の中へと入っていってしまう蛍。
礼儀がなってないとか思われちゃうから…しっかりしてよ！！
『あ、こら！靴は揃えなきゃダメっていつも言ってるでしょ！？』
ついついいつもの口調で怒ってしまうと、
隣からｸｽｸｽと笑い声が聞こえてくる。
『ふふっ、蛍ちゃんはほんとに元気だね』
『…うん、結構やんちゃなの。』
やんちゃだけど、基本的には言うことを聞いてくれる。
頑固なところはあるし、感情が出やすいけど、それも愛おしい。
どこをとっても、北斗に似ているなと思うと本当に血が繋がってるんだなって感じる。
玄関にお互い無言のまま立っていると柔らかな声が降ってくる。
『お邪魔してもいい？』
『あ、どうぞ？？…今ストーブつけるね、ちょっと寒いけどごめん』
『いいよ気にしなくて。お邪魔します。』
『どうぞ？？』
『ママご飯！』
『はーい、今作るね！』
蛍に呼ばれて、私も北斗の後に続くように靴を脱いでリビングへと向かった。
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楓(プロフ) - 爽架さん» ありがとうございます！ 課題が終わり次第更新するので…あ、夜更新できればします！ (2020年4月3日 10時) (
レス) id: 8a2301aed6 (このIDを非表示/違反報告)
爽架 - こんばんは(*^^*) 夜遅くにすみません...。 更新ありがとうございます。 物語読みました。 今読んだばかりなのにもう続きが気になります。 更新待ってますね。 (2020年4月1日 3時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
楓(プロフ) - 爽架さん» コメントありがとうございます！本日中に何話かあげられそうなのでその際はぜひ読んでくださいね！ (2020年3月27日 15時) (レス) id: 8a2301aed6 (このIDを非表示/違反報告)
爽架 - こんにちは(*^^*) はじめまして。 いきなりすみません...。 物語一気に読んじゃいました。 続きが気になります。 更新待ってますね。 (2020年3月27日 14時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：楓 | 作成日時：2020年3月25日 1時
