信頼 ページ30
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彼は私に全てを話してくれた。
まず、私と帰る約束をしていて、私が着替えている間給湯室で少し休憩していたそう。
そうしたら彼女が入ってきて、話があるから来て欲しい そう言いながら資料室へと連れ込んだらしい。
そこで話されたことは彼女の想い。「彼女がいることは知っている。でも好き」という内容の想い。それを断ったとセンラさんは言った。
すると彼女に「私ってそんなに魅力ないんですか?」と泣きそうな目で見つめられた……そう言った。私が資料室へ入っていき、聞き始めたのはここからだ。
「____で、俺に『抱きしめて欲しい』って、言われて……」
「…………はい、知ってます」
「……多分Aは勘違いしてる」
「いいえ、私、この目で見ました」
センラさんが星野さんを抱き返しているのを。そこまで言おうとしたが、涙を耐えるのに必死で言葉は出てこなかった。
「違う。肩に触ったのはほんま。やけど、それは抱き返すとかじゃなくて、離そうとして肩持っただけ」
ほんまやから。信じて いつものおちゃらけた雰囲気は消え去って、真剣そうな、不安そうな顔をした彼と目が合った。
そんな顔をされたら、信じるしかないじゃん。センラさんはこうやって私と必死に向き合ってくれているのに、私はそれに逃げてばっかり。自分だけが傷ついたような素振りで。馬鹿、本当に馬鹿。
徐々に冷静さが戻ってきた頭で、自分は何をしているんだと責める。
「ごめん、なさい。私、最低なことした」
「何言ってんの。これは誰も悪くない」
「恋人を信じてなかった私なんて、彼女失格じゃないですか……!!」
込み上げてきた涙がまた溢れてきた。私は泣くことしか出来ないのか。弱いな。センラさんへの罪悪感も込み上げてきて、また涙が溢れてきた。
こんな私が彼と一緒にいてもいいのか。見捨てられちゃう。でもヤダ、見捨てないで。
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すずらん(プロフ) - 気まぐれさんさん» 1年前から読んでいて下さりありがとうございます(;;) 他の作品まで! 嬉しいです!!(;;) とても励みになります、ありがとうございました◎ (2021年7月17日 1時) (レス) id: 21d573643c (このIDを非表示/違反報告)
すずらん(プロフ) - さくらさん» ありがとうございます(;;) 必ず完結させるつもりですので、待っていてもらえるととても喜びます◎ (2021年7月17日 1時) (レス) id: 21d573643c (このIDを非表示/違反報告)
すずらん(プロフ) - 雨宮しおりさん» 1年前から読んでいて下さりありがとうございます!!(;;) 私よりも遥かに文章力のある方に褒めて頂けてにやけてしまいました。雨宮しおり様も執筆活動の方頑張ってください!(*^^*) (2021年7月17日 1時) (レス) id: 21d573643c (このIDを非表示/違反報告)
すずらん(プロフ) - るなさん» ありがとうございます!(;;) 大好き、応援してる、等すべて励みになります! 更新が遅いにも関わらず、待っていていただきありがとうございました! (2021年7月17日 1時) (レス) id: 21d573643c (このIDを非表示/違反報告)
気まぐれさん(プロフ) - 一年前から読ませてもらってます!!すずらんさんの他の作品も好きなので楽しみに待ってました!!続きのお話しどうなるんだろうと不安に思いつつ、楽しみに待っていたのでまた更新されて嬉しいです!!作者様のペースで無理せず頑張ってください!! (2021年6月22日 6時) (レス) id: 29504c3438 (このIDを非表示/違反報告)
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