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｢こんなに、傷だらけ。絆創膏くらい貼ればいいのに」
見ているだけで痛々しい程の傷が顔にたくさん刻まれている。
『普段怪我をしてても絆創膏なんて貼らない』と言っていたことを思い出した。多分、私と志麻くんが初めて会ったときだ。今は懐かしんでいる暇なんて無くて、ただじっと彼の瞳を見つめる。
「貼りたいんやったら勝手に貼って。お前がそんな悲しい顔するんは、見てて嫌やから」
やはり彼は力なく笑う。
久し振りに会ったというのに、やっぱり志麻くんのテンションは低い。この1週間 喧嘩三昧だったのだろう。傷の多さがそれを物語っている。疲れたんだろうなあ、体力的にも、精神的にも。私だったら精神がやられていると思う。
ポケットに入れているポーチには、ハンカチ ティッシュ リップ 絆創膏が入っている。常備していて良かった。
絆創膏のテープの部分を彼の目の下へ当てる。少しだけ細められた目を見て、相当痛いことが分かる。切り傷、打撲、かすり傷 色々と刻まれていて、また涙が溢れそうになった。
顔の大きな傷は目の下と頬だけで、絆創膏は2枚使った。残り、3枚。
「あと·····どこが痛い？」
「なんか常に全身痛いから分からんなあー、んー、多分、首とか。カッターで切られた、から」
「うぁっ」
「ごめんA。怖いな」
当たりどころが悪ければ、病院に運ばれていたかもしれない。もしかしたら、命を落とす可能性だって。首元が1番危ない となにかで聞いたことがある。
首元の切り傷に、ひとつ。
彼の制服のズボンを少しだけ上げて、すねの真っ赤な部分に、ひとつ。
それでも、まだまだ足りなくて。
絆創膏は、あとひとつしか無くて。
「なあA」
名前を呼ばれて、顔を上げれば、そのまま輪郭を手で覆われる。距離がぐっと近くなり、宝石のようにキラキラした志麻くんの瞳が目に刺さった。
「こんな喧嘩ばっかした俺を、なんで突き放せへんの？」
そう言った彼は、これまで見た中で1番弱々しかった。
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ゆき*°。 - うわあああまーしぃかっこよすぎる！！久々に読ませていただきました。ほんと感動でなんかもう、うわーって感じです(伝われ())素晴らしい(´`*) (2020年3月9日 22時) (
レス) id: 41e3e67230 (このIDを非表示/違反報告)
しらす - いやいやいやいや。もうまーしぃなら不良でも何でもいいわ()もはや蹴ってほし(((((( (2019年4月21日 0時) (レス) id: f34e486c2f (このIDを非表示/違反報告)
龍音(プロフ) - 志麻くんイケメンすぎです……！続編楽しみにしてます！ (2019年3月18日 22時) (レス) id: c3c5009fef (このIDを非表示/違反報告)
スイ(さぶ)(プロフ) - ぎゃふん(( すみません() ラスト予想外すぎて驚きました！続編楽しみにしてます！ (2019年3月16日 20時) (レス) id: 4d56317c6f (このIDを非表示/違反報告)
真姫奈〈MAKINA〉(プロフ) - コメント失礼します！まず、受験合格おめでとうございます！！自分は試験がまだなので緊張しまくりです…←(どうでもいい)小説、いつも楽しく見させて頂いております！次のお話も楽しみにしてます！ (2019年2月12日 21時) (レス) id: 57f24bb479 (このIDを非表示/違反報告)
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