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息が切れる
風が頬に強く当たり痛い
足が何度ももつれそうになる
でも、そんなことどうでもいい。
あの笑顔が、脳裏を埋め尽くすから。私の足が、勝手に動くから。私の心が、彼を求めているから。
2年生の教室から屋上への道のりはそれほどに遠くも無いが、何故か今はとても遠く感じる。走っても走ってもまだまだ辿り着くことが出来ないような、そんな感覚。
階段を駆け上がる。呼吸が上手くできない。体が暑い。秋だというのに汗ばんできた。
ふるふると小さく
「志麻くん！！！」
苦しい息と共に彼の名を呼ぶ。
はあ はあ と息が上がり、肩も上下する。久しぶりに走ったこともありフラフラするが、そんなことを気にしている場合では無い。
「……A」
綺麗な紫の髪が風になびく。
かすかに彼の甘い匂いが
ベンチの裏に隠れるように座っていた彼が、ふわりとこちらを振り返った。急に泣きそうになるが、ぐっと持ちこたえて彼の元へと歩み寄る。
「あほ。こんな息きれて。ただでさえ、体弱いのに」
「いいの。今はそんなこと、気にしないで」
「1週間、会われへんかっただけやで？」
ベンチの裏、ドアからは見えないところ。そこの床にずっと彼は座っていたのだろうか。志麻くんに向かい合うように、私も床に座り込む。
「確かに1週間……だけ、だね。でも、もうずっと会えないって思ってたから」
「そうかもな。俺ももう会わんって思ってたから」
いつもより力なく笑った志麻くんを見て胸を締め付けられた。彼の傷だらけの手が伸びて、私の髪をくしゃりと握る。ねえ、今何考えてるの？
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ゆき*°。 - うわあああまーしぃかっこよすぎる！！久々に読ませていただきました。ほんと感動でなんかもう、うわーって感じです(伝われ())素晴らしい(´`*) (2020年3月9日 22時) (
レス) id: 41e3e67230 (このIDを非表示/違反報告)
しらす - いやいやいやいや。もうまーしぃなら不良でも何でもいいわ()もはや蹴ってほし(((((( (2019年4月21日 0時) (レス) id: f34e486c2f (このIDを非表示/違反報告)
龍音(プロフ) - 志麻くんイケメンすぎです……！続編楽しみにしてます！ (2019年3月18日 22時) (レス) id: c3c5009fef (このIDを非表示/違反報告)
スイ(さぶ)(プロフ) - ぎゃふん(( すみません() ラスト予想外すぎて驚きました！続編楽しみにしてます！ (2019年3月16日 20時) (レス) id: 4d56317c6f (このIDを非表示/違反報告)
真姫奈〈MAKINA〉(プロフ) - コメント失礼します！まず、受験合格おめでとうございます！！自分は試験がまだなので緊張しまくりです…←(どうでもいい)小説、いつも楽しく見させて頂いております！次のお話も楽しみにしてます！ (2019年2月12日 21時) (レス) id: 57f24bb479 (このIDを非表示/違反報告)
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