ひとめぼれなんてこんなもん【赤】 (ページ7)

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明太子ページ7

生徒会室に入ってきたのは…

黄「うおっ、なんでお前がおんねん…」

橙「新入りくん？おぉー！」

明太子とちょっとぽっちゃり系の男子やった。

『やっと揃った！じゃ、仮入部始めるよー。まず紹介ね！私は栗原A…って、言ったよね！』

そのまま濱田先輩を指差す。

『このなで肩で馬面なのが濱田崇裕くん！』

紫「説明雑やない？」

『で、こっちの似顔絵描きやすそうな顔のぽっちゃりが桐山照史くん！』

橙「ひどい！」

『んで、この唇ゲルゲ』

黄「誰が唇ゲルゲや！」

『…と、まあこんな風にツッコミがキレキレなのが中間淳太くん！以上！』

一瞬で紹介が終わった。あっという間に。

『じゃ、次はしげくんの紹介だね！』

赤「あ…えーと、重岡です。よろしくお願いします。」

『…短いよ！』

黄「お前が言うな。」

明太子がくり先輩の頭をペシンと叩く。

この2人は…スキンシップが多いんかな？

ちょっと、妬く。

なんて、まだ彼氏でもないのにな。

「そういえば」と、そっと濱田先輩に話しかける。

赤「さっきの“最強の騎士”って？」

紫「ああ、淳太のことや。」

赤「え、あの明太子っすか？」

近くで会話を聞いていたのであろう桐山先輩が笑いだす。

橙「明太子！ええなぁキミ！おもろいわ！」

赤「え、ほんまですか？」

橙「だってほら、淳太くん生徒会長やん？誰もそんなこと言わないんやもん！」

あ、あの人生徒会長だったんや。

そういえば、入学式のときに生徒会長の挨拶みたいのをしてたようなしてなかったような…

覚えとらんな。うん。

紫「淳太は栗原ちゃんに近づく男全員排除しようとしてるぐらい栗原ちゃん好きやからなぁ。無理強いはせんけど、栗原ちゃんのこと落とすのは不可能に近いから諦めたほうがええで、ってことを言いたかったんや。」