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18 やっぱり、好き ページ19

山田 side



大貴「……困らせたよね。ごめん」



俺が何も言わないからか、大ちゃんは俺に謝った。


俺は慌てて口を開いた。そして出てきた言葉が、



山田「俺も、大ちゃんのことが好きっ」



だった。……あれ?



大貴「え……?」


山田「……あ、いや、あの……!」


大貴「本当に?」



大ちゃんもビックリしている。


ずっと隠しておこうと思っていた気持ちを、こうもあっさりと言ってしまうなんて。


でも、後悔しても仕方ない。言ってしまったものは、取り消せないんだから。



山田「……大ちゃんのこと、ずっと好きだった」


大貴「山田……」


山田「大ちゃん。……俺と、付き合ってくれませんか」


大貴「……はい」



大ちゃんは笑って、俺に抱きついた。



大貴「山田……好きだよ……」


山田「……俺も。好きだよ」



俺たちは、しばらく見つめあった。


そして、どちらからともなく、その唇を重ね合わせた。



長いのか、短いのか分からない。


しばらく重ねていた唇をそっと離した。



大貴「……俺、はじめて」


山田「え?」


大貴「ちゅーするの。これが、初めて」


山田「……俺も」



キスのことを「ちゅー」というところが、また可愛い。


と同時に、俺が大ちゃんのファーストキスの相手だと思うと、ものすごく嬉しかった。



大ちゃんのお兄さんたち、ごめんなさい。


やっぱり俺は、大ちゃんのことが好きです。

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作者名:すず | 作成日時:2020年11月3日 11時

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