俳優界の妹ちゃん！

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前方に、テレビ局が見えた。

亮さんは、テレビ局まで走っていたのだ。

すると、異変に気がついた警備員さんがこちらに来た。

吉沢「助けてください！」

「男にっ、はぁ、追いかけられてっ……！」

警備員「えっ！？」

警備員「とにかく、こちらに！」

警備員さんたちは、私たちを中へ入れてくれた。

そして、男は取り押さえられた。

「はぁ、はぁ……」

吉沢「はぁ……大丈夫？姫ちゃん、はぁ……」

「だいじょぶ、です……はぁ……」

そして私たちは助かった。

すると、

橋本「姫ちゃん！」

山崎「お亮！」

環奈さんと賢人さんが来た。どうして……！？

「どうして、ここにっ……？」

橋本「もし何かあったら、ここに逃げようって話してたんだよ」

「え……？なにか、って……」

山崎「三石さんに聞いたんだよ。姫ちゃんがストーカーにあってたこと」

「えっ……！？」

3人は知ってたの……？

山崎「住所も特定されてるみたいだったから、盗聴とかもされてるかもっても言ってたし」

吉沢「俺たち3人と一緒なら、犯人が来る可能性も高かったし、犯人捕まえようと思って」

山崎「まぁ、来るかどうかは賭けだったけどね。来なかったら来なかったで、姫ちゃんの息抜きにもなるだろうって」

橋本「姫ちゃん、私たちに心配かけたくなかったんだよね？……でもね、姫ちゃんに何かあったら、私たちはその方が心配だし怖いんだよ」

「みん、な……」

橋本「……でも、良かった。怪我がなくて」

「……ううっ……こわ、かったぁ……！」

私は、座り込んで号泣した。

環奈さんが、私をギュッと抱きしめた。

橋本「ごめんね……。友達なのに、こんなに苦しんでたことに気づいてあげられなくて……」

「ううっ、うっ……！」

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