Prince 244 ページ49
side A
「後は無邪気な笑顔っていうの？そういうの向けられる度、すっげえ胸苦しいし、」
「私もよくそうなるよ？」
「いちいちAの行動とか仕草にドキドキすることあるし」
「…私もだよ？」
「抑えるのに俺がどんだけ苦労してるか…」
「っはは、可愛い」
涼太くんは話し出すと止まらなくて、
私への気持ちを前聞いた気もするけど、
色々話してくれる。
素直になったら急に幼くなったみたい、
子供みたいに私のこと話し出す。
いつものツンツンモードとは大違い。
つまり…これがツンデレのデレって所かな。
「何ニコニコして聞いてんの…」
「いやぁ、可愛いなぁって」
「あのな？Aが不安になる…とか言うからわざわざ話してんの！わかってる？」
「わかってるわかってる」
「ま…俺はAがこれだけ大好きやし、離れへんよ」
そう言って、私の目を見つめて、
笑いかけながら頭を撫でてくる。
…やっぱり幸せ。
この先も、こうして隣で、
笑いながら、いっぱい話したりしたい。
「涼太くん」
大好きで大切なその名前を呼んで、
目と目をしっかり合わせる。
「…大好きだよ」
「っ、…」
ライトに照らされてるから表情がわかりやすい。
耳が赤いの。バレてるよ。
「…俺は大嫌い」
「えっ？！嘘でしょ？！」
「……嘘」
やっぱり涼太くんは嘘つきだ。
騙される人見て、楽しんでる。
「この…嘘つき王子」
「だっさ、それなんかださい」
「ええ…じゃあなんて言えばいいの」
「それはAが考えて」
嘘つき…王子、
王子って英語でなんて言うんだっけ…
あ、
「嘘つきプリンス！！」
「…うん」
納得したように頷く涼太くん。
英語が好きだからって…やれやれ。
「嘘つきプリンスさん」
「…様をつけろ、様を」
「やだよ。涼太くんに様つける価値ない」
「はあ？」
そう言うとお得意のほっぺたつねり。
涼太くんのせいでよく伸びるようになった気がするんだけど…
「いひゃいよ、涼太くん」
「ふっ…やっぱり楽しいわ」
・
学校のプリンス様には、
秘密があったのです。
プリンスの仮面をかぶった彼は、
意地悪で、口が悪くて、
でも…優しくて、私を思ってくれる、
そんな素敵な人でした。
end
・
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すず(プロフ) - miichiさん» ありがとうございます！ぜひ続編の方も書かせて頂こうと思います(^^) (2017年10月2日 13時) (
レス) id: 6e6aeaf210 (このIDを非表示/違反報告)
miichi(プロフ) - 面白かったです！続きが気になるので続編希望です！楽しみに待ってます^^ (2017年10月2日 10時) (レス) id: f3f1046bda (このIDを非表示/違反報告)
すず(プロフ) - miki→(EXILEさん» ありがとうございます！ぜひ！占ツクで機会がありましたら書かせて頂きますね(^^) (2017年9月30日 18時) (レス) id: d2dd238957 (このIDを非表示/違反報告)
miki→(EXILE(プロフ) - すごく面白かったです！出来れば占ツクでも続編を…… (2017年9月30日 9時) (レス) id: b46e7e6aae (このIDを非表示/違反報告)
すず(プロフ) - ついんたわーさん» 良かったです(^^) ご意見もありがとうございます♪ ぜひ引き続きよろしくお願い致します！ (2017年9月29日 17時) (レス) id: b83b282177 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すず | 作成日時：2017年9月3日 20時
