Prince 200 ページ5
side A
あの後、散々涼太くんをいじって、
次の場所行くぞ！って逃げられたから、
あとをついていくと、
ゲームセンターに到着。
見慣れたガヤガヤした雰囲気が、
すぐに私たちを取り囲む。
「…何かする？」
「あ！えーっと、何でもない…」
「何？」
女の子同士で遊びに行くと、
必ずといっていいほどすることだけど。
涼太くんにそれを提案していいのかがわからない。
「何？なんでもいいから。」
「…プリ」
「あー…プリクラ？」
言っちゃった。
私は返事の代わりに頷く。
今の場所から数秒で行けるところにあるプリ機。
なのに涼太くんはまたさらっと私の手を引く。
プリ機の前に着くと、
400円ね。って呟きながらお金を入れる。
「あ！割り勘…」
「うるせえな、払われとけ」
「あり、がと」
ポンって財布を頭に置かれて、
涼太くんは口の端をあげて笑う。
お金を入れると、女の子の声がして、
背景選択だったり、人数選択だったり、
色んなのを決めて、中に入る。
もちろん涼太くんは何もわからないから私セレクト。
「俺初プリ」
「え、そうなの？」
「龍友くんはよく撮ってるけどね」
「ピンプリ？」
「まさか笑」
くだらない会話をしていると、
3.2.1の定番の合図に気づかずにそのままシャッターが切られてしまった。
「あ、」
「…めっちゃ笑顔じゃん」
「次はちゃんとしよ！うん！」
「何のポーズがいいわけ？」
「ええっと、」
3.2.1
迷いに迷ってとりあえずピース。
わ…私顔引きつってる。
ていうか涼太くん目大きすぎるでしょ。
なんか輝いてるし。
「…次は？」
「え、と、」
「お前前行け」
「え？」
3.2
1の瞬間だった。
ふわっと後ろから回った涼太くんの手が、
私の身体にまわって、柔らかく抱きしめられる。
普通に笑ってたもんだから、
いい感じの写真が出来上がる。
「っし、」
「涼太くんやっぱりスペック高い…」
「ん？あ、じゃあ次は、」
涼太くんが横に立って、
私の方に顔を寄せる。
かと思えばほっぺたを軽くつねってきて、
私もつねり返す。
「Aのほっぺた伸びすぎ(笑)」
「涼太くんの意地悪」
「最後何する？」
「もう、普通でいいよ」
「あ、じゃあさ。」
そう言って涼太くんは私に提案を耳打ち。
…考えることが王子様だ。
・
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すず(プロフ) - miichiさん» ありがとうございます！ぜひ続編の方も書かせて頂こうと思います(^^) (2017年10月2日 13時) (
レス) id: 6e6aeaf210 (このIDを非表示/違反報告)
miichi(プロフ) - 面白かったです！続きが気になるので続編希望です！楽しみに待ってます^^ (2017年10月2日 10時) (レス) id: f3f1046bda (このIDを非表示/違反報告)
すず(プロフ) - miki→(EXILEさん» ありがとうございます！ぜひ！占ツクで機会がありましたら書かせて頂きますね(^^) (2017年9月30日 18時) (レス) id: d2dd238957 (このIDを非表示/違反報告)
miki→(EXILE(プロフ) - すごく面白かったです！出来れば占ツクでも続編を…… (2017年9月30日 9時) (レス) id: b46e7e6aae (このIDを非表示/違反報告)
すず(プロフ) - ついんたわーさん» 良かったです(^^) ご意見もありがとうございます♪ ぜひ引き続きよろしくお願い致します！ (2017年9月29日 17時) (レス) id: b83b282177 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すず | 作成日時：2017年9月3日 20時
