Prince 229 ページ34
side 涼太
「…こっち向いて？」
平常心装って言うと、
くるって回ってこっちを向いた。
Aは、赤い顔を手で隠して、
「無理、慣れてないもん、」
そう言って、俺のことを見上げた。
「ねえ、キスして？」
この流れで？って感じの発言。
案の定目を真ん丸にして、はぁ？って言われる。
「Aがしてくれたら俺は大人しく戻るよ？」
こう言っても無理無理って、
首を横に振ってる。
「いいの？このまま俺がここにいてお邪魔しても」
「…良くない、けど」
「じゃあ今から5数えるから、それまでにして？」
「え、なんで、」
「5…4…」
数え始めるけど、まだ俯いてモジモジしてる。
ああもう、これは間に合わないね。
「3…2…」
「…わかった」
「お、してくれる？」
「うん…だからさ、その、」
少し屈んでほしいみたいで、
俺の前で手を上下にパタパタさせてる。
…仕草がいちいち可愛いから、
少しだけ王子スイッチが入る。
よくある王子様とかが指輪とか渡す時みたいに、
片足の膝を立てて、もう片方の膝は床に付ける。
「ほら、低くしたよ」
「……ほんとに王子みたい」
「ありがとう」
「じゃあ、…失礼します」
目を閉じて待ってると、上からそっと唇を合わせてくる。
離れて、俺が立ち上がると、
…まだ足りないって顔してんの。
「もっかい…してほしい？」
「…そんなわけ、」
嘘なんて聞いてやんない。
全部全部わかってるつもりだから。
返事を聞かずにまたその唇を奪ってやった。
「………ばか」
「顔めっちゃ真っ赤」
「うるさいあっち行け」
背中強く押されてキッチンを出る。
またテーブルに座って、Aを見る。
「これで美味い飯作れそ？」
「もう涼太くんキッチンに入れない」
「いやここ俺の家ね」
・
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すず(プロフ) - miichiさん» ありがとうございます！ぜひ続編の方も書かせて頂こうと思います(^^) (2017年10月2日 13時) (
レス) id: 6e6aeaf210 (このIDを非表示/違反報告)
miichi(プロフ) - 面白かったです！続きが気になるので続編希望です！楽しみに待ってます^^ (2017年10月2日 10時) (レス) id: f3f1046bda (このIDを非表示/違反報告)
すず(プロフ) - miki→(EXILEさん» ありがとうございます！ぜひ！占ツクで機会がありましたら書かせて頂きますね(^^) (2017年9月30日 18時) (レス) id: d2dd238957 (このIDを非表示/違反報告)
miki→(EXILE(プロフ) - すごく面白かったです！出来れば占ツクでも続編を…… (2017年9月30日 9時) (レス) id: b46e7e6aae (このIDを非表示/違反報告)
すず(プロフ) - ついんたわーさん» 良かったです(^^) ご意見もありがとうございます♪ ぜひ引き続きよろしくお願い致します！ (2017年9月29日 17時) (レス) id: b83b282177 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すず | 作成日時：2017年9月3日 20時
