Prince 198 ページ3
side A
着てみたらとりあえず鏡で確認。
爽やかな感じで私はすっごい好き。
ショートパンツ…短すぎないかな。
それが少し気になって、
どうしよう…と悩んでいると、
着替え終わりましたかねー？って言う店員さんの声。
やばい、時間経ちすぎたかな。
「はーい！」
シャって音を立ててカーテンを開けると、
お似合いですね！って決まり文句の店員さん。
涼太くんは…少しだけ固まって、
その後また手に持ってるスマホを見ながら言った。
「いいんじゃね」
「え、それだけ？」
「うん」
「…あっそ、」
そしてまたカーテンを閉めた。
何よ、あの態度。
私の顔少しも見ないでスマホに夢中。
幾ら何でも依存症過ぎるじゃん。
涼太くんのあほ。ばか。
でもこの服は気に入ったから買うもんね…。
・
「ありがとうございましたー！」
「ありがとうございます」
店の外まで見送ってもらって、
また歩き出す。
手は、繋いでない。
不機嫌なのかこっちも見ない。
もう…やだな。
なんで初デートでこんな険悪な雰囲気になるかな。
思わず、ため息をついてしまう。
それに気づくと、やっと涼太くんは声をかけてくれた。
「…どしたの」
無視。
少しぐらい寂しい気持ちになってみろ。ばか。
でもこんな状況でもスマホを離さないから、
ムカついちゃって手の中のスマホを奪い取る。
…LINEの画面、開いてた。
「何これ」
「…まじで最悪」
そのトーク画面の相手は、数原くんだった。
涼太めっちゃ可愛いんだけど
龍友え、見たい
涼太今度見れますよ
龍友今見たいねん
涼太今は俺だけのAなんで。
「可愛いって…」
「あー最悪。」
「…ばか」
「ごめんごめん。なんか目の前だと言えねえの。ごめんね？」
「数原くんには言えるのに？」
「うん。…なんか自慢したくて。」
ああ、私ってちょろいのかな。
たったこれだけの言葉で嬉しくなって。
不器用な涼太くんの愛が、
ひしひしと伝わるこの感じが、私は好き。
・
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すず(プロフ) - miichiさん» ありがとうございます！ぜひ続編の方も書かせて頂こうと思います(^^) (2017年10月2日 13時) (
レス) id: 6e6aeaf210 (このIDを非表示/違反報告)
miichi(プロフ) - 面白かったです！続きが気になるので続編希望です！楽しみに待ってます^^ (2017年10月2日 10時) (レス) id: f3f1046bda (このIDを非表示/違反報告)
すず(プロフ) - miki→(EXILEさん» ありがとうございます！ぜひ！占ツクで機会がありましたら書かせて頂きますね(^^) (2017年9月30日 18時) (レス) id: d2dd238957 (このIDを非表示/違反報告)
miki→(EXILE(プロフ) - すごく面白かったです！出来れば占ツクでも続編を…… (2017年9月30日 9時) (レス) id: b46e7e6aae (このIDを非表示/違反報告)
すず(プロフ) - ついんたわーさん» 良かったです(^^) ご意見もありがとうございます♪ ぜひ引き続きよろしくお願い致します！ (2017年9月29日 17時) (レス) id: b83b282177 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すず | 作成日時：2017年9月3日 20時
