Prince 86 ページ37
side A
「よく寝た〜!」
「先輩。おはようございます。」
「わ、北ちゃん。肩に乗ってたみたいで…ごめんね、重かったよね」
「全然。先輩可愛かったですよ、寝顔。」
「へっ…」
「着いたんで降りましょ?」
「うんっ…」
そっと手を差し伸べてくれて、
私は迷わずその手を握る。
なんかこういう扱い、受けてみたかったというか…
とにかくもう吉野くんが王子様にしか見えないわけで。
自慢してやろうと、後ろにいる涼太くんを見ると、
…私の方なんて見ていなかった。
うつむき加減で、表情も無って感じ。
寝起きの機嫌は悪いタイプなのかなって、
その時はそう思うことにした。
・
大きな荷物もあるから、とりあえずホテルへって、
先生に案内されて着いていく。
男子と女子は階が違うから、
途中で吉野くんとは一旦バイバイした。
その間に、アリサが私の隣に。
「ねえねえさっき王子と話したんだけどさ…」
「ん?」
「あんた達もう別れるの?」
「…え?」
「そろそろ潮時だと思うって言ってたけど」
「何、それ」
「さあ?まあ確かに、Aも冷めてるって言ってたしね〜終わりが早いカップルだこと〜」
なんで、急に終わりなの?
私別に好きな人出来てないのに。
涼太くんのこと、別に…好きじゃない、のに。
・
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すず(プロフ) - yui03224649さん» そう言って頂けると頑張れます(^^♪ 頑張ります! (2017年8月5日 12時) (レス) id: d2dd238957 (このIDを非表示/違反報告)
yui03224649(プロフ) - 続きがきになる〜笑更新頑張って下さい! (2017年8月4日 7時) (レス) id: a53142bd22 (このIDを非表示/違反報告)
すず(プロフ) - かれんさん» ありがとうございます!!(^^) 頑張ります! (2017年8月3日 20時) (レス) id: d2dd238957 (このIDを非表示/違反報告)
かれん(プロフ) - このお話大好きです!!これからも更新頑張ってください!!! (2017年8月3日 16時) (レス) id: cfa7ce9674 (このIDを非表示/違反報告)
すず(プロフ) - 片寄愛璃さん» はい(^^♪ いつもありがとうございます! (2017年7月31日 2時) (レス) id: d2dd238957 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:すず | 作成日時:2017年7月14日 20時