Prince 85 ページ36
side 涼太
…首痛え。
やっぱりバスなんかで寝るもんじゃねえわ。
お気に入りの遠征用の枕も忘れたし、最悪だ…
そんな目覚めの悪い状態で周りを見れば、
朝も早かったからかほとんどが眠っていた。
Aも静かだし…
って、なんだこの状況は。
隣を見れば、スースーと寝息を立ててるA。
そんなAは、北ちゃんの肩に頭を乗せていた。
当の北ちゃんも、Aに寄り添うように、
静かに眠っていた。
傍から見れば、お似合いのカップルに見えて、
…なんでだよ。なんでむしゃくしゃすんだよ。
「おい。起きろ。」
「ん〜…」
ツンツンとほっぺをつついても、
全く起きる気配なし。
せめて俺の方に寄りかかってくれれば…
Aの髪に触れようとしたその時、
「…あれ、」
「北ちゃん」
「ああ。片寄さん。」
「A、俺の方に…」
「渡しませんよ」
北ちゃんは、軽く笑って、
優しくAの頭をなでた。
…こいつは、自分のモノだ、みたいに。
「いや、重いだろ？肩が、さ、」
「全然。むしろ可愛いです。先輩。」
「…それは宣戦布告って思っていい？」
「勝手にしてください。僕はただ、先輩が片寄さんの遊びに付き合わされているのが気に入らないだけです。」
「全部知ってるんだな」
「はい。先輩から聞きましたよ。」
「こいつ…」
「大嘘つきの片寄さんの偽彼女にこんなに優しい先輩を使わないでもらえますか？」
確かに、正論だ。
自分の好きな女が他の奴の偽彼女って、
北ちゃんの気持ちもわかる。
…何も言い返せなかった。
・
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すず(プロフ) - yui03224649さん» そう言って頂けると頑張れます(^^♪ 頑張ります！ (2017年8月5日 12時) (
レス) id: d2dd238957 (このIDを非表示/違反報告)
yui03224649(プロフ) - 続きがきになる〜笑更新頑張って下さい！ (2017年8月4日 7時) (レス) id: a53142bd22 (このIDを非表示/違反報告)
すず(プロフ) - かれんさん» ありがとうございます！！(^^) 頑張ります！ (2017年8月3日 20時) (レス) id: d2dd238957 (このIDを非表示/違反報告)
かれん(プロフ) - このお話大好きです！！これからも更新頑張ってください！！！ (2017年8月3日 16時) (レス) id: cfa7ce9674 (このIDを非表示/違反報告)
すず(プロフ) - 片寄愛璃さん» はい(^^♪ いつもありがとうございます！ (2017年7月31日 2時) (レス) id: d2dd238957 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すず | 作成日時：2017年7月14日 20時
