Prince 64 ページ15
side A
「もう自分でとめればっ…!」
「え、何急に」
ぷいっとそっぽを向いて、
思わずうずくまった。
「何?腹痛いの?」
「違うっ…」
「おーい?」
うずくまってるからハッキリとはわからないけど、
多分涼太くんも私の前にしゃがんでる。
や、ばい…
あんな可愛い笑顔を見たことがなくて、
その…毒舌とのギャップ?
とにかくギャップマジックで思わずキュンとしてしまった、ってわけだ。
「何?ねえ、」
失敗した。
真っ赤になってるであろう顔を見せてしまった。
…なぜこのタイミングで顔を上げてしまったのか。
過去に戻れるなら問いかけたい。
「…熱?」
「え?」
「体温計探すから待ってろ」
「えっ…と」
「大人しくしてろ」
体温計…なんて言いながら、
それがいっぱい置いてあるケースを引き出す。
その中から適当に1つ取り出して、
未だにしゃがんでいる私の目の前に差し出した。
「計ってみ」
「…うん」
熱なわけないのに…
とりあえず適当に涼太くんに合わせて、
脇に体温計を挟んで数秒待った。
そしてすぐにピピッと鳴って、
その瞬間に涼太くんは手を差し出す。
見せろ。ってか…
「熱なんか…「お前今日めっちゃ頑張ったな」
「え?」
「見てみ?38.0」
「は?」
「その上冷水ぶっかけられれば…そりゃ熱も上がるわ」
「はあ…」
まさかのガチ熱に逆に驚いております。
・
770人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
すず(プロフ) - yui03224649さん» そう言って頂けると頑張れます(^^♪ 頑張ります! (2017年8月5日 12時) (レス) id: d2dd238957 (このIDを非表示/違反報告)
yui03224649(プロフ) - 続きがきになる〜笑更新頑張って下さい! (2017年8月4日 7時) (レス) id: a53142bd22 (このIDを非表示/違反報告)
すず(プロフ) - かれんさん» ありがとうございます!!(^^) 頑張ります! (2017年8月3日 20時) (レス) id: d2dd238957 (このIDを非表示/違反報告)
かれん(プロフ) - このお話大好きです!!これからも更新頑張ってください!!! (2017年8月3日 16時) (レス) id: cfa7ce9674 (このIDを非表示/違反報告)
すず(プロフ) - 片寄愛璃さん» はい(^^♪ いつもありがとうございます! (2017年7月31日 2時) (レス) id: d2dd238957 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:すず | 作成日時:2017年7月14日 20時