Prince 17 ページ17
side A
「やっばーーーい!!!すごいAー!!」
「全然凄くないから…」
片寄くんが去っていくと、
すかさずアリサが私に飛びついてくる。
廊下は未だにざわめきが止まなくて、
私に対する視線の刺さり具合が半端じゃない…
それにしても急に片寄くんが告ったっていう体になるなんて…
とんだ自己中王子だこと。
「えーーもうすごい!!王子がAに告ったとか信じられなーーーい!!!」
「そうだね…私も未だに信じてない…」
「この幸せ離さないようにね!!よしっ!化学行こー!」
「うん…」
アリサがとてつもなくハイテンション。
友達が学校の王子と付き合うのが嬉しいのか…
何気に彼女の考えることは分からなかったりもする。
・
放課後
音楽室に行くも、
今日は自主練らしく私は机に突っ伏していた。
なかなかやる気が出なくって。
だって、
今日1日は、
片寄くんの発言から私は時の人となった。
廊下を歩けば視線を感じ、
話しかけられることもしばしば。
でも全ての人が私をよくは思っていないのは伝わる。
たまに聞こえる悪口。
一瞬で学校が少し怖いと思ってしまった。
こんなの、片寄くんには言う気ないけど。
「…ホント疲れる」
「どうしたんすか?先輩?」
「あ、吉野くん」
「ため息ついちゃって…大丈夫ですか?」
「どーだか…」
吉野くんは1年の後輩で、
私と同じトランペットパート。
頼りになる後輩くんは、
よく私の愚痴を聞いてくれる。
・
910人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
すず(プロフ) - yukiさん» お返事遅くなってしまい申し訳ございませんm(_ _)m 嬉しいお言葉ありがとうございます!頑張りますのでよろしくお願い致します! (2017年9月13日 20時) (レス) id: d2dd238957 (このIDを非表示/違反報告)
yuki(プロフ) - スゴくドキドキするし、いつも先が気になってます。すごいお話作るの上手ですね!これからも応援してます!! (2017年8月24日 17時) (レス) id: 1a7bc98370 (このIDを非表示/違反報告)
すず(プロフ) - 弥百合さん» ありがとうございます!毎日読んでいただけるのはとても嬉しいことです(^^)頑張りますのでこれからもよろしくお願いします! (2017年7月1日 10時) (レス) id: d2dd238957 (このIDを非表示/違反報告)
弥百合(プロフ) - もうめちゃくちゃキュンキュンしっぱなしです!毎日このお話読んで癒されてます♪これからも頑張って下さい★ (2017年6月30日 23時) (レス) id: 7a09792cbe (このIDを非表示/違反報告)
すず(プロフ) - なつぽんさん» ありがとうございます(^^) 頑張ります! (2017年6月13日 19時) (レス) id: 0f06d5cbc5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:すず | 作成日時:2017年6月9日 22時