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side 隼









このままじゃ何も収穫なしに終わってしまう…



焦りに焦った俺は直球に質問した。







「れ、玲於さ好きな人いる?」

「…それ前も聞いたくね?」

「お、覚えてない」

「記憶力終わってんな」

「あー、もう今はそんなこといいから」

「だからさ、いないって言ってんじゃん」

「ほんとに?」

「ほんと。てかいらないから。」

「めんどくさいの?」

「…恋愛でいい思いしたことないってば」

「そうなの?」





そう言うと無言で頷いて

自分の髪の毛ぐしゃぐしゃにして

ため息をついた。







「俺中学のときさ」

「…うん」

「嘘告されて付き合ったことあんの」

「え、まじ」

「1週間付き合って、こっぴどく振られた」

「それって…」

「長岡が仕組んでた」

「あいつとことんムカつく奴だな」

「俺のスカした態度が気に食わないんだと」

「辛かった、よな」

「まあ。だから俺は恋愛とかしない。今は。」






淡々と話すけど

若干潤んでる玲於の目。




…今めっちゃ抱きしめたい。

絶対拒否られるだろうけど。






「でもさ、玲於のことちゃんと想ってる人もいると思うけど」

「何それ、励まし?」

「いや…事実」

「俺みたいなダメな奴好きになる人なんていねえから」

「…なんでそんな卑屈になんの」








ああもう。




過去なんて全部俺が消してやりたい。



そう、思った。

過去→←☆



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設定タグ:佐野玲於 , GENERATIONS , 小森隼   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:すず | 作成日時:2017年3月17日 22時

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