初恋サクラ《佐野玲於》 (ページ24)

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☆ ページ24

side A

それから数日後

ついに文化祭前日

決めなければいけない店番の振り分け。

元々展示物だけを置いといて

他学年の出し物だったり店に行けるんだけど

担任の提案で展示物の横にミニゲームが出来るスペースがあるから

…何かしないか。と。

そしてクラスで出た案が射的。

そのせいで店番なんてものを決めなければいけなくなってしまった。

生徒だけで放課後集まって

自分の好きな時間に数人のグループで固まってそれぞれ入ってくれればいいらしい。

男女同士でまず数人のグループを作り、

好きな時間をそれぞれ選ぶ。

…そうしたら自然と男女混合で店番をすることになる。

最悪すぎる。

長岡達のグループと同じになる可能性は否定出来ない。

…そんなの絶対嫌なんですけど。

そんな時だった。

「俺マジであいつとだけは嫌だ～」

大声で言う長岡。

そして周りでくすくす笑う取り巻き。

…感じ悪い。

「ほんとにさぁーこのクラスからあいつだけ消えてくれれば俺めっちゃ最高だと思うんですけどぉー」

「長岡言い過ぎ～( 笑 )」

「まじウザイから消えて欲しいんだよ俺は～」

気にしない。

気にしない。

でも皆の前で言うことないじゃない。

何も知らない一部の女子は

何のこと？って長岡に聞いてる。

長岡はニヤニヤしながらそれを教えて

気まずそうな顔で女子は私を見る。

涙出そう。やばい。