宮の弟です。【男主】 (ページ33)

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その後、俺はずっとフローターサーブの模索をしていた。
どうすればなるかな…、

『せや、手のひら側で打ってみよ』
試す価値あるやろ思って、俺は試してみた。

…ら、ギリギリネットイン。
うわぁ、なんて思っていたら誰かの視線が刺さった。

『なんや…侑…』
侑「…もしかしてフローターサーブ打つ気なん？」

頷き返す。
『だいぶ難しいんや…、侑もフローターサーブ調整中やっけ？』

せや、と返す侑。
マジかぁ…、侑に抜かれそう。

侑「フローターサーブ、最初の方は難しいやろ」
『おん、難しいで…』

と言う。
まぁ今回で打ったの初めてなんやけどな、

『せや、コツとかないん？』
流石にチーム内とはいえライバル。教えてくれなさそう。

侑「教えへんよ、一応ライバルやし」
『一応ライバル視してるんやな』

してるわ！と叫ぶ侑。
こう言う所なんか…おん。

侑「まぁ、お互い頑張ろな」
『おん』

俺達はそう言葉を交わして、練習に戻った。

部活終わり…
『僕の好きなー、最強ツインテール♪…』
赤木「似合いすぎてキュン死する♪」

あ、と赤木先輩に視線を向けて間抜けな声を出す。
びっくりしたわ。

『びっくりした…』
赤木「あ、ごめんな」

ええですよ、と俺は答える。
赤木「でな、あの話聞いたで」

あぁ、あの話ね。
『治に聞いたんですか、ありがとうございます』

ええよええよ、と少し楽しそうに話す先輩。
先輩楽しそうやな。

赤木「ミニ旅行やって？どこ行くん？」
『…俺としては東京か長野行きたいです』

なんで長野？と思ったそこのあなた！
俺は自然が見たいのさ(ゑ？)

東京でｲｪｱ☆したいし、けど長野でもｲｪｱ☆したい。
そのせいさ！