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やっと言えたことに安堵して私も自然と笑みが溢れる。


「ほんとはちょっと、怒ってた」

「えっ」

「さっきのヤツには浴衣べた褒めしてたのに俺は何も言ってもらえなかったし」

「…うん」

「俺とはあんま喋ってくんなかったのに、あいつとは笑顔で話してて、なんか親しそうだったし…綺麗とか言われてたし…なんか、やだった」


かっこ悪いからあんま言いたくなかったのに、なんて少し唇を尖らす岩本くん。


「それ、って…その…」

「嫉妬した」

「しっ、と」


岩本くんが目黒くんに嫉妬…?

なんで?


「ほら花火始まるから、見よう」

「え、あ、うん、そうだね」


スッと立ち上がると心配した顔で見てくる岩本くん。


「すげー綺麗に花火見えるとこあるんだけど、歩けそう?」

「そこで見たい!」

「足、痛かったら言って。おんぶでも抱っこでもできるから」

「え、重いからいいっ!ていうか歩けるしっ!」

「ばーか。なんのために鍛えてると思ってんだよ」


そう言って私の手を取り、今度は私に合わせてゆっくり歩き出した。

私、岩本くんと手…繋いでる。

きっと転ばないようにって心配してこうしてくれてるんだろうけど…意識しないわけないじゃん。

速まる心臓。

指先から伝わっちゃうかも。


___いつか大事な人ができた時に守れるように、ってのもある。


前に岩本くんが言ってた言葉をふと思い出す。

これ以上勘違いしたくないのにその思いとは裏腹に期待がどんどん大きくなる。

大切な人…


「私、だったらいいのに」

「ん?」

「ううん、なんでもない」


私の独り言は人混みの中に消えていった。

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設定タグ:SnowMan , 岩本照 , アオハルシリーズ   
作品ジャンル:恋愛
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涼-suzu-(プロフ) - ayaさん» ありがとうございます。シリーズ読み直し月間!なんて素敵なワード!私もそんなaya様にときめいております(◦ˉ ˘ ˉ◦) (9月12日 15時) (レス) @page42 id: 6a2e5ac073 (このIDを非表示/違反報告)
aya(プロフ) - トキメキきゅんきゅんしたくて、シリーズ読み直し月間にしました( ´ ▽ ` )久しぶりに読んでもまた新しい気持ちでときめいております♡ (9月12日 0時) (レス) @page43 id: ff23500b61 (このIDを非表示/違反報告)
涼-suzu-(プロフ) - あやかぽん。さん» どういたしまして岩本くん(?)最後まで読んでいただきありがとうございます。第2弾、ご期待に添えられるかは分かりませんが…楽しみにしていてください! (2021年9月18日 15時) (レス) id: e1cb7f51d3 (このIDを非表示/違反報告)
あやかぽん。(プロフ) - ドギューーーーーーン(パタリ)もう、もう、ベンチになりたい(どこの)(花火大会の)ああこんな青春を高校時代にしたかったです…ありがとう岩本くん(違)シリーズということなので次の方も楽しみにしています!!ひとまずひーくん編、お疲れ様でした! (2021年9月18日 10時) (レス) id: 2ac8db89d5 (このIDを非表示/違反報告)
涼-suzu-(プロフ) - あやかぽん。さん» コメントありがとうございます<(_ _*)>モキキュン(とは)していただけて嬉しいです!ギュンギュン(とは)に変わるように物語書いてますので、最後まで楽しんでくださいませ…。 (2021年9月17日 7時) (レス) id: e1cb7f51d3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:涼-suzu- | 作成日時:2021年9月3日 8時

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