25 ページ25
_
「聞いてくださってありがとうございました。お礼にしては安いかもしれませんが今日のお代を、」
「あ、お礼ならお願いがあるんですけど。」
「お願い、ですか?」
「以前おっしゃってたゴルゴンゾーラのクリームパスタ。あれが食べてみたいです。」
「…!もちろんです。私が作ったものでよければ。」
「Aさんが作ったものが食べたいです。」
「わかり、ました。」
この約束が果たされたのはお父さんが退院してからのこと。
彼の方から"淳さんの退院祝いがしたい"と申し出てくれて私もそれに賛同した。
お母さんも呼んだけど、たまにはお父さんとゆっくり話したら?と断られてしまった。
「にしてもなんで俺の家なんだよ。」
「お父さんが移動しなくていいように、じゃない?」
そしてその頃には私とお父さんの関係も変わりつつあった。
「…あ、」
「歩き煙草やめて。」
煙草を取り出すお父さんからそれを奪い、睨みつけたらすぐに目を逸らしてポケットに手をつっこんだ。
「お父さん、退院したじゃん。」
「おう。したぞ。」
「私ってもう、」
「…店のこと?すぐ戻れるからAはまた夢に向かって頑張ればいい。ありがとな。」
「私の夢知ってる?」
「シェフの頂点だろ。」
「あははっ!なにそれ!そんなの思ったことない。」
「あー?ちげぇのか。」
1008人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
涼-suzu-(プロフ) - 蓮和さん» ありがとうございます。みやだてくんはやっぱりバブめですよね。笑 共感していただける方がいて嬉しいです。次回もよろしくお願い致します(՞ ܸ. .ܸ՞)" (4月2日 16時) (レス) id: 6a2e5ac073 (このIDを非表示/違反報告)
蓮和(プロフ) - 完結おめでとうございます!垢は違いますが毎度コメントさせていただいてますバケモノです。素敵な作品をありがとうございました!!宮舘さんとの恋ってやっぱりいいですよね(?)私も宮舘さんは結構バブい域にいると思ってますw 第8弾も楽しみです! (4月1日 21時) (レス) @page45 id: 69e5d6eaed (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:涼-suzu- | 作成日時:2024年3月25日 17時