34 ページ34
＿
「A、」
「ん…。」
寝ている間に目的地に着いたみたい。
蓮が私の顔を覗き込んでいる。
「ごめん、寝ちゃってた。」
「…、めっちゃかわいい。」
「おい目黒。俺いるかんな。」
「あ、」
「あ、じゃねぇよ。」
車を降りれば目の前には風情のある旅館が建っている。
ここは日帰りでも楽しめるらしい。
マネージャーさんの親戚が営んでいて、お忍びで1部屋借りてくれたんだとか。
「え、めっちゃ広くね？」
「日帰りなのが勿体ない。」
「もはや永住したい。」
案内された部屋には露天風呂がついていて、遠くに富士山も見える素敵な景色が広がっている。
「ベッドでゴロゴロしてテレビ見て温泉入って。ご飯もこの部屋で食べられるから好きな物頼んで食べよ。」
いつもなら無駄だと思う時間でも今日は贅沢に感じる。
この環境と、一緒に過ごす人が彼らだからだろう。
「2人で温泉入ってくれば？」
渡辺さんが大きなソファーの真ん中にドカッと腰かけて私たちに言う。
「しょっぴー覗きそう。」
「ふっかじゃねぇんだから。」
「それもそうか。」
…深澤さんなら覗くの？
これはボケ？本当の話？
2人の表情が絶妙で読み取れないしツッコミをする人もいないからわからない。
「渡辺さんと蓮でどうぞ。」
「だってよ、めめ。お言葉に甘えて久しぶりに一緒に入るか。」
「うん。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1453人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
涼-suzu-(プロフ) - ﾊﾞｹﾓﾉさん» ありがとうございます。とにかく直球ストレートな彼を表現したかったので、ドキドキしていただけてよかったです。次回もよろしくお願い致します☺︎︎︎︎ (3月22日 19時) (
レス) id: 6a2e5ac073 (このIDを非表示/違反報告)
ﾊﾞｹﾓﾉ(プロフ) - 完結おめでとうございます！目黒くんとの恋素敵でした！目黒くんのまっすぐな気持ちとか本当に素敵だなって思いました！毎回ドキドキがすごくて読んでいて楽しかったです！第7弾も楽しみにしてます！ (3月21日 22時) (レス) @page45 id: 69e5d6eaed (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：涼-suzu-
| 作成日時：2024年3月13日 16時
