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今回のお客さんはラウールさん。
もしかしたら彼も蓮にお疲れ様を言いにきたのかもしれない。
「こんばんは。」
「こんばんは。ごめんなさい、蓮まだ帰ってきてなくて。中で待っててください。私出ますから。」
ドアを大きく開いても彼は中に入ろうとしない。
「ラウールさん…?」
「一緒に、来てもらえませんか?」
彼から事情を聞いて慌てて外出の準備を整えた。
そして彼らのマネージャーさんの車に乗り込む。
行先は都内にある病院だった。
「やりきって気が抜けちゃったみたいです。」
クランクアップしていざ帰ろうとした時に倒れたらしい。
過労や寝不足と、肉体的にも精神的にも抱えていた緊張やストレスから急に解き放たれて熱も出ているとのこと。
病室には点滴を受けている蓮がぐっすりと眠っている。
「めめとしてはAさんにこんなところ見られたくないかもしれないんですけど。今のめめの1番の栄養と癒しはAさんだと思うんです。」
ラウールさんの言葉に、私は彼に近づいた。
手を握ればいつもより熱を帯びているように感じる。
「お疲れ様。やりきったね。かっこいいよ、蓮。」
聞こえてなくたっていい。
今すぐに言いたかった。
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涼-suzu-(プロフ) - バケモノさん» ありがとうございます。とにかく直球ストレートな彼を表現したかったので、ドキドキしていただけてよかったです。次回もよろしくお願い致します☺︎︎︎︎ (3月22日 19時) (レス) id: 6a2e5ac073 (このIDを非表示/違反報告)
バケモノ(プロフ) - 完結おめでとうございます!目黒くんとの恋素敵でした!目黒くんのまっすぐな気持ちとか本当に素敵だなって思いました!毎回ドキドキがすごくて読んでいて楽しかったです!第7弾も楽しみにしてます! (3月21日 22時) (レス) @page45 id: 69e5d6eaed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:涼-suzu- | 作成日時:2024年3月13日 16時