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数日後、本当に突然私のデビューはやってきた。
「目黒さん入ります。」
いつも通りに準備を終えて、彼を楽屋まで呼びに行った。
そしてスタジオ入りした彼はセットの中へ馴染んでいく。
「ほい。」
「…ほい?」
高瀬さんに突然カメラを渡されて、きょとん。
「撮ってよ、ここのエース。」
「…。え!?」
「めめはAちゃんに懐いてるし、デビュー戦にしてはいい環境だと思う。」
「ほ、本当に私が撮るんですか…?」
「うん。」
「だって表紙、ですよね。」
「派手にいこう。」
「派手に、」
「めめもプロだからどういう風に撮られたらかっこいいかわかってるから。心配しなくても大丈夫。あとはAちゃんがどれくらいかっこいいめめを引き出せるか。」
「…頑張ります。」
まさか初回で彼を撮影することになるとは思わなかった。
蓮もビックリした顔してる。
「よ、よろしくお願いします。」
「こちらこそお願いします。」
この場ではあくまでも仕事上の関係。
ただのカメラマンとモデル。
咳払いをしてファインダーを覗いた。
緊張や興奮からか手が震えて上手くピントを合わせられない。
「デビュー戦、僕まで緊張してきました。」
やっとピントを合わせられたところでファインダーの向こうの彼が言う。
「目黒さんがいつも通りリラックスして撮影できるように努めます。」
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涼-suzu-(プロフ) - バケモノさん» ありがとうございます。とにかく直球ストレートな彼を表現したかったので、ドキドキしていただけてよかったです。次回もよろしくお願い致します☺︎︎︎︎ (3月22日 19時) (レス) id: 6a2e5ac073 (このIDを非表示/違反報告)
バケモノ(プロフ) - 完結おめでとうございます!目黒くんとの恋素敵でした!目黒くんのまっすぐな気持ちとか本当に素敵だなって思いました!毎回ドキドキがすごくて読んでいて楽しかったです!第7弾も楽しみにしてます! (3月21日 22時) (レス) @page45 id: 69e5d6eaed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:涼-suzu- | 作成日時:2024年3月13日 16時