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「今日、仕事頑張ってよかった。」
「お疲れ様。大変だった?」
「大丈夫。」
「あれ、私に強がってほしくないから蓮も私の前では強がらない約束なんじゃなかったっけ?」
「…、めっちゃ疲れた。」
強く抱き締め直したら、負けない強さで返してきて腰の骨が砕け散るかと思った。
「お風呂入っておいで。待ってるから一緒に寝よ。」
「風呂で寝るかも。」
「やめて。怖いから。ドア越しでいいなら…話し相手するけど。」
「一緒には?」
「入りません。もうお風呂済ませたもん。」
「…譲歩してやろう。」
「すごい上からくるじゃん。」
蓮がお風呂に入ったのを確認して脱衣所にしゃがみこむ。
そして湯船に浸かった蓮の話を時折相槌を打ちながら聞いた。
突然話が途切れて、思わずお風呂のドアを開けたらイタズラに笑う彼がいたことは私じゃない誰かが叱ってくれないだろうか。
「ねぇごめん。」
「…。」
そんなことができるならもう私いらないね、と先に布団へ潜り込んだ。
本当は彼の色気に耐えきれなかったのを気づかれたくなかっただけなんだけど。
気づかれたらもっとドキドキさせようとしてくるし、向こうもスイッチが入って寝るのが遅くなってしまう。
だからその流れに持っていくわけにはいかなかった。
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涼-suzu-(プロフ) - バケモノさん» ありがとうございます。とにかく直球ストレートな彼を表現したかったので、ドキドキしていただけてよかったです。次回もよろしくお願い致します☺︎︎︎︎ (3月22日 19時) (レス) id: 6a2e5ac073 (このIDを非表示/違反報告)
バケモノ(プロフ) - 完結おめでとうございます!目黒くんとの恋素敵でした!目黒くんのまっすぐな気持ちとか本当に素敵だなって思いました!毎回ドキドキがすごくて読んでいて楽しかったです!第7弾も楽しみにしてます! (3月21日 22時) (レス) @page45 id: 69e5d6eaed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:涼-suzu- | 作成日時:2024年3月13日 16時