13 ページ13
＿
翌日の仕事は蓮と同じグループに所属する向井さんと一緒だった。
撮影の準備をしていたらメイク途中の向井さんがやって来る。
彼は写真を撮られるだけでなく撮る側としても活躍していて、まさに塩麹よりも万能な調味料だと思う。
「なぁなぁAちゃん。」
高瀬さんとカメラトークで盛り上がっていたはずなのに気づけば私の隣に来ていた。
「午前中さ、めめと仕事やってんけどなんかあった？」
「え？なんでですか？」
「結構ご機嫌やったから。絶対Aちゃん絡みやろなって。」
「あー…。」
「思い当たる節が？」
「蓮に聞いてみてください。」
「うわっ！焦らすやんここのカップル。そういうとこが推せるわ。」
「ありがとうございます。」
「ちょっと写真撮ろ。」
「え？急ですね。」
「まあまあ。ええやないか。」
彼が考案した"オッケーカフ"のポーズでツーショットを撮る。
「めめに送ろーっと。」
向井さんは蓮のことが大好き。
朝から一緒に仕事したのが余程嬉しかったのか彼もまた上機嫌だった。
「Aちゃんはさ、」
「はい。」
「めめのこと、撮りたいなって思う？」
「いつかは…って思ってます。私があの人を撮ったらどんな表情をしてくれるんだろうってすごく考えるんです。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1453人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
涼-suzu-(プロフ) - ﾊﾞｹﾓﾉさん» ありがとうございます。とにかく直球ストレートな彼を表現したかったので、ドキドキしていただけてよかったです。次回もよろしくお願い致します☺︎︎︎︎ (3月22日 19時) (
レス) id: 6a2e5ac073 (このIDを非表示/違反報告)
ﾊﾞｹﾓﾉ(プロフ) - 完結おめでとうございます！目黒くんとの恋素敵でした！目黒くんのまっすぐな気持ちとか本当に素敵だなって思いました！毎回ドキドキがすごくて読んでいて楽しかったです！第7弾も楽しみにしてます！ (3月21日 22時) (レス) @page45 id: 69e5d6eaed (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：涼-suzu-
| 作成日時：2024年3月13日 16時
