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図星をつかれてぐうの音も出ない。


好きなものは仕方ない。


マイナスなように聞こえるけど、決してそうではない。


ただそれ以外の適切な表現を私たちは知らないだけ。


目の前の温もりをもう一度掴んだら、神様は怒るだろうか。


好きなんだから仕方ないでしょ。


そう言えば許してもらえるのだろうか。



「…痛いほど、わかる。」


「っ、」



彼の背中に腕をまわし、これまたハイブランドであろうアウターをくしゃっと握る。


とにかく必死で、目の前のことしか考えられなくて。



「私もずっと好きだもん。…辰哉のこと。」



少し体を離してしっかり目を合わせて伝えた。



「やっと名前呼んでくれた。」



グッとマスクを下げてキスをひとつ。


久しぶりのそれにクラクラする。


まだ玄関なのにとまらない。



「いたっ、」


「あ、ごめん。」



どんどん深くなっていったキスがピタリとやんだのは、彼が私の舌を吸ったから。



「大丈夫…?」


「…あ、そういえば緑茶で火傷したんだった。」


「は?」


「お店で辰哉が来る前に頼んだやつ。緊張してたから届いてすぐ飲んだの。それでここ少しヒリヒリする。」



目視でわかるわけもないのに、彼に舌先を見せて指さす。



「この状況でそれは刺激強すぎるわ、さすがに。」


「んんっ!?」

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設定タグ:SnowMan , 深澤辰哉 , ロマンスシリーズ   
作品ジャンル:恋愛
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涼-suzu-(プロフ) - ぴさん» ありがとうございます。キュンを届けられてよかったです。第3弾の連載が始まったらそちらもぜひよろしくお願い致します☺︎︎︎︎ (1月22日 6時) (レス) id: 6a2e5ac073 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - こんばんは。久しぶりにこんなにきゅんきゅんしました。続きが読みたいなぁなんて思ったりしました。機会があればぜひよろしくお願いします。いつも素敵なお話をありがとうございます。 (1月21日 3時) (レス) id: 513aa6bd75 (このIDを非表示/違反報告)
涼-suzu-(プロフ) - バケモノさん» ありがとうございます。どタイプだなんて嬉しいです。照れるなぁ。(お前のことじゃない)これからもどうぞよろしくお願い致します! (1月19日 16時) (レス) id: 6a2e5ac073 (このIDを非表示/違反報告)
涼-suzu-(プロフ) - 甘さん» こちらこそ読んでくださってありがとうございます。大好きなふかざわくんといい恋ができたみたいでよかったです。いつでもまた甘くて優しい彼に会いに来てくださいね。 (1月19日 16時) (レス) id: 6a2e5ac073 (このIDを非表示/違反報告)
涼-suzu-(プロフ) - 暖音さん» ありがとうございます。あの声色のせいでどうしても甘々に仕上がってしまうのですがいいですよね!?笑 第3弾もキュンをお届けできるように頑張ります。 (1月19日 16時) (レス) id: 6a2e5ac073 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:涼-suzu- | 作成日時:2024年1月9日 16時

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