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『ごめんね、こんな時間に。』
「…私こそごめん。」
『え?なにがよ。』
「その…、昨日、」
『あー…気にしなさんな。実は俺も知らなかったのよ。花菜ちゃんから"経済回せよ金持ち!"って言われてさぁ。怖くない?久しぶりに連絡来たと思ったら脅迫でしかないじゃん?』
「たしかに。」
『言えば飯くらい奢るっつーの。もっと普通にかわいくお願いできないのかねあの子は。』
「そういう子だから。」
『まあな。そういう子だよな。』
この人は本当にすごい。
今までの空白がなかったかのように以前と変わらぬ態度で接してくれる。
だからか私はさっきまでの緊張とか何を話そうかとかそういう不安が消えていた。
「仕事中?」
『うん、メンバーみんなとね。今ちょっと休憩中。』
「遅くまでお疲れ様。」
『あんがと。』
「…あの、」
『あのさ、』
電話の向こうで声が重なる。
『ん?』
「先、いいよ。」
『…改めて飯行かない?ふたりで。』
「私もそれ言おうと思ってた。…けど大丈夫?」
『任せなさいよ。』
「じゃあ全部任せる。」
『全部ね。いいよいいよ、もちろん。』
「都合もそっちに合わせるから。」
『スケジュール確認して連絡するわ。』
「わかった。…待ってるね。」
『うい。ほんじゃそろそろ切るね。』
「うん、頑張って。」
『…おうよ。』
「…、」
『A。』
「ん?」
『電話出てくれてありがとう。声、聞けてよかった。』
「…ん。」
『じゃ、おやすみー。』
「おやすみ、」
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涼-suzu-(プロフ) - ぴさん» ありがとうございます。キュンを届けられてよかったです。第3弾の連載が始まったらそちらもぜひよろしくお願い致します☺︎︎︎︎ (1月22日 6時) (レス) id: 6a2e5ac073 (このIDを非表示/違反報告)
ぴ(プロフ) - こんばんは。久しぶりにこんなにきゅんきゅんしました。続きが読みたいなぁなんて思ったりしました。機会があればぜひよろしくお願いします。いつも素敵なお話をありがとうございます。 (1月21日 3時) (レス) id: 513aa6bd75 (このIDを非表示/違反報告)
涼-suzu-(プロフ) - バケモノさん» ありがとうございます。どタイプだなんて嬉しいです。照れるなぁ。(お前のことじゃない)これからもどうぞよろしくお願い致します! (1月19日 16時) (レス) id: 6a2e5ac073 (このIDを非表示/違反報告)
涼-suzu-(プロフ) - 甘さん» こちらこそ読んでくださってありがとうございます。大好きなふかざわくんといい恋ができたみたいでよかったです。いつでもまた甘くて優しい彼に会いに来てくださいね。 (1月19日 16時) (レス) id: 6a2e5ac073 (このIDを非表示/違反報告)
涼-suzu-(プロフ) - 暖音さん» ありがとうございます。あの声色のせいでどうしても甘々に仕上がってしまうのですがいいですよね!?笑 第3弾もキュンをお届けできるように頑張ります。 (1月19日 16時) (レス) id: 6a2e5ac073 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:涼-suzu- | 作成日時:2024年1月9日 16時