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「でもさすがにここに一緒にいるのは、」
「まぁー…よくはないね。」
「ですよね。」
「でもお互いを守るためにも自分自身を守るためにもこうするしかない。悪いことしてるわけじゃないからAさんは気にしなくて大丈夫。」
「…、」
「ね？」
腑に落ちないけど笑顔を見せられたら頷くしかなかった。
そしたら彼も頷いて立ち上がり、窓際へ向かうとカーテンを少し捲った。
「雨、全然止みそうにないな。」
彼の隣へ行き外を眺めると土砂降りの雨が容赦なく窓を叩きつけている。
「予報を見る限り夜中には止むっぽいけどこればっかりは…。タクシー呼べそうなら帰ってもいいし、朝までここにいてもいいし好きにしてもらって大丈夫なんで。」
「岩本さんは？」
「俺はもう明日の朝電車で帰ろうかなって思ってる。」
「じゃあ、」
私が口を開いたとほぼ同時に眩しい光と大きな音。
窓ガラスがガタガタと震えた。
私は反射的に岩本さんに抱きつき胸元に顔を埋める。
小さい頃から大きな音が苦手で、花火もいつも遠くから見るほど。
「大丈夫？」
「すいません。」
「いいよ、落ち着くんだったらそのままで。」
「…雷、怖くて。」
「意外だ。怖いものないと思ってた。登山中も素手で虫掴んでたし。」
「虫は怖くないです。」
「いやいや、怖ぇだろ。」
虫からすれば岩本さんの方が怖いと思う。
「っ、」
また大きな雷が鳴って胸元の服を強く掴み直す。
「大丈夫。俺がいるから。」
見兼ねた彼が私の頭を撫でてくれた。
前に付き合った人から笑われてぶりっ子似合わないなってネタにされたことがある。
強がって、だよねぇなんて返したけどそうじゃない。
だからこそ彼の対応にまた鼓動が高鳴る。
ああ。
この人は1番好きになっちゃいけないのにな。
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涼-suzu-(プロフ) - いちごミルクさん» ありがとうございます。すのさん知らない方にも読んでいただけてるとは…！光栄でございます。これからもぜひすのさんのほうもよろしくお願い致します。笑 良いお年を☺︎︎︎︎ (12月31日 7時) (
レス) id: 6a2e5ac073 (このIDを非表示/違反報告)
涼-suzu-(プロフ) - ちゃこさん» 初コメありがとうございます。待ち遠しいと思ってもらえてとても嬉しいです。これからもよろしくお願い致します。そして良いお年を☺︎︎︎︎ (12月31日 7時) (レス) id: 6a2e5ac073 (このIDを非表示/違反報告)
いちごミルク - 涼さんの作る作品どれも面白く、表現の仕方が激うますぎて大大好きです！どうしてるんですか〜？？（笑）SnowManをしらないいちごですが、めちゃくちゃドッキドッキしましたあ！！こらからも楽しみにしてます！良いお年を！！ (12月30日 22時) (レス) @page50 id: 0fded84a07 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃこ(プロフ) - 年の終わりに初めてコメントさせて頂きます☺︎涼さんの作品どれも面白くて大好きです！新作が待ち遠しい。来年も素敵な作品を楽しみにしてます！良いお年をお迎え下さい！ (12月30日 11時) (レス) @page50 id: 32f43d46b4 (このIDを非表示/違反報告)
涼-suzu-(プロフ) - げぼくさん» ありがとうございます。心臓ぶっ壊れませんでしたか？笑 好きって言ってもらえてすごく嬉しいです。これからもよろしくお願い致します☺︎︎︎︎ (12月25日 14時) (レス) id: 6a2e5ac073 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：涼-suzu-
| 作成日時：2023年12月13日 17時
