15 ページ15
＿
朝から夫の作った朝食を食べて、行きたい場所に連れてってくれたし本当に欲しいものは買ってくれたし。
ランチまで私の希望通り。
人は相手に対してやましい隠し事があると優しくなると言うが、夫はずっと優しいからあの日のメッセージさえ知らなければ今でも気付かないままだろう。
「私のだから自分で持つ」
「いやいや俺に持たせてください」
「2人の記念日なんだからたろちゃんばっかり私におもてなししなくていいんだよ？」
「その記念日をすっぽかしたのは俺なんだからこれは当然のことなの。気にしないで。むしろお前が持てよくらいのスタンスで」
「どこの姫よ」
「ん？俺の姫」
「ねぇドヤ顔やめて」
そんなやりとりをしながら手を繋いで歩いていると1人の女性から声をかけられた。
「あれ、Aさん。こんなところで会うなんて」
「おー、手嶋じゃん。お疲れ」
「お疲れ様です。…奥さんとデートですか。手なんか繋いじゃって、見せつけ？」
「そうだよ。見せびらかしてんの」
「ちょっとたろちゃん、」
「はじめまして。手嶋まなみと申します」
まなみ…。
この人か。
「会社の後輩」
「いつもお世話になっております」
おそらく年齢はそこまでかけ離れていないだろう。
美人で背筋も伸びていて、仕事のできる女性という印象を受けた。
「こちらこそ、主人がいつもお世話になっております」
手を離そうとするのに夫は全然離そうとしてくれない。
むしろ強く握ってくる。
どうして？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1145人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「SnowMan」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
涼-suzu-(プロフ) - たかすさん» はじめまして。喜んでいただけてよかったです！ (4月13日 9時) (
レス) id: 6a2e5ac073 (このIDを非表示/違反報告)
たかす - 初めまして。懐かしのふかさくカップルに出会えて嬉しいです！！！その後を知りたかったので！！！短編でもお待ちしてますね。 (4月12日 21時) (レス) id: 9e0abdd975 (このIDを非表示/違反報告)
涼-suzu-(プロフ) - シラユキ。さん» シラユキ。様の名前…と思いきやすいません、過去作に存在します。笑 あのお話のみやだてくんストーリーです！最後まで楽しんでくださいませ(ニヤニヤ)私もシラユキ。様大好きです。 (11月4日 18時) (レス) id: 6a2e5ac073 (このIDを非表示/違反報告)
シラユキ。(プロフ) - カフェ白雪、？ｷｬｯ///ってなんか勝手に一人でなってたら あれ、何か知ってるぞ？？ってなって涼さんの過去作品見に行ったら存在するじゃないですか…私の照れ返してください！((理不尽))でも涼さんのそういうところ好きですよ！！！！！！！！ (11月3日 18時) (レス) @page39 id: fd9c934f53 (このIDを非表示/違反報告)
涼-suzu-(プロフ) - 多界隈オタクさん» 過去作と繋げたくなっちゃう涼さんの悪いくせです★離れなくていいですよ！笑 (10月30日 20時) (レス) id: 6a2e5ac073 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：涼-suzu-
| 作成日時：2023年10月23日 17時
