検索窓
今日:3 hit、昨日:159 hit、合計:90,038 hit

55 ページ8

_


「ご飯食べれそう?」


「…おなか、」



そこまで言ったら腹の虫が先に返事をする。


恥ずかしい…。


熱でもともと顔赤くてよかった。



「ふは、かわいい音したんだけど」


「…」


「うどん作ってあげる。待ってて」



さらりと頭を撫でて部屋から出ていったラウールさん。


さっきまでドキドキして恥ずかしくて見られたくないって気持ちでいっぱいだったのに、寂しくなって布団から起き上がった。


ラウールさんのあとを辿ってリビングに行けば、キッチンで手を彷徨わせながら準備をしている姿があった。



「あれ、どうしたの?寝てていいのに」


「…」


「ん?」


「ひとり、寂しくなっ、て」


「…そっか。わかるよ。体調悪い時って誰かがそばにいるだけで安心するもんね」



頷いてソファーに全体重を預けた。



「ラウールさん、料理もできちゃうんですね」


「簡単なのだけね。職場は自炊だから」


「消防士ってご飯も作らなきゃいけないんですか?」


「そうなの。食堂はあるけど全部自分たちでやるよ。ちなみに大魔王…じゃなくて照さんは料理上手で息抜きになるみたいだからよく作ってくれるの。低糖質低脂肪高タンパク。なのにめっちゃ美味しいんだよ」



料理か…。


きっと作れる女の子のほうがいいよね。


お母さんをちょっとだけ手伝うのと調理実習でやったことしかないからもう少し頑張ってみようかな。

56→←54



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (399 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1156人がお気に入り
設定タグ:SnowMan , ラウール   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

涼-suzu-(プロフ) - みかんみたいなオレンジさん» コメント全然気づかなくてごめんなさい!超絶返信が遅くなってしまいました…。涼担になってくださってありがとうございます。笑 これからもぜひニヤニヤしながら読んでください。ニヤニヤしながら執筆している私より。 (1月14日 8時) (レス) @page31 id: 6a2e5ac073 (このIDを非表示/違反報告)
みかんみたいなオレンジ - 私、実は涼さんの大ファンでして…まじでラウール君が消防士になってる姿を妄想しては終始気持ち悪い笑みを零していましたキモチワルイ (10月15日 15時) (レス) id: 9d2fbf6ffa (このIDを非表示/違反報告)
涼-suzu-(プロフ) - シキさん» ありがとうございます。20歳になったので大人な彼を(勝手に)解禁いたしました! (10月12日 8時) (レス) id: 6a2e5ac073 (このIDを非表示/違反報告)
シキ(プロフ) - 完結おめでとうございます。少し大人っぽいラウに終始きゅんきゅんしておりました!after storyも最高です🤍 (10月11日 20時) (レス) @page30 id: fa47139e50 (このIDを非表示/違反報告)
涼-suzu-(プロフ) - シラユキ。さん» ありがとうございます。ニヤニヤ道連れ成功ですね。むふふ。世話焼きな友達も楽しんでもらえましたか?笑 シラユキ。様もどうかお気をつけくださいませ☺︎︎︎︎ (10月8日 16時) (レス) id: 6a2e5ac073 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:涼-suzu- | 作成日時:2023年10月3日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。