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部屋に近づく足音。
スマホを取ろうとした手を引っ込めて目の下まで布団を被る。
「A〜…。あ、起きてたの？」
「…いま、起きた」
「そう。お昼だけ準備しにきたんだけど家の前にラウくんいて、いろいろしてくれるっていうから甘えちゃうね」
「え、」
「ラウくんにちゃんとお礼言っといてね。お母さん安心して仕事できるわぁ」
「…いいのに、わざわざ」
「Aが体調崩すことは滅多にないし親としては心配なの。熱下がるといいけど…ラウくん来たから上がっちゃうかもね」
「！」
「ま、ゆっくり休んで〜。会社戻るね〜」
「あ…」
行っちゃった。
ラウくんよろしくねという声のあとに玄関が閉まる音。
ラウールさんと2人きり…？
家庭教師で来てくれる時は大抵そうだから慣れてないわけじゃない。
なのにすごくドキドキする。
まだ顔さえも見てないのに。
「Aちゃん」
冴えた目を瞬かせていたらドアの向こうから聞こえる愛おしい声。
小さく返事をするとその主が顔を覗かせた。
「来ちゃった」
「すいません。わざわざ」
また布団で目から下を隠す。
こんな姿はできれば好きな人に見られたくなかったな。
「今日ね、大魔王からカテキョ行くまで時間あるだろ？ってトレーニング誘われてて。なんか、身に危険を感じたからAちゃんの体調不良を理由にして逃げて来たの。だからわざわざじゃなくて、アリバイ作り？」
「照さんに怒られますよ」
「なにを？」
「大魔王、」
「…俺大魔王って呼んでた？」
「はい」
「やべ、無意識。気をつけなきゃ」
可笑しくて笑うとラウールさんも笑顔になった。
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涼-suzu-(プロフ) - みかんみたいなオレンジさん» コメント全然気づかなくてごめんなさい！超絶返信が遅くなってしまいました…。涼担になってくださってありがとうございます。笑 これからもぜひニヤニヤしながら読んでください。ニヤニヤしながら執筆している私より。 (1月14日 8時) (
レス) @page31 id: 6a2e5ac073 (このIDを非表示/違反報告)
みかんみたいなオレンジ - 私、実は涼さんの大ファンでして…まじでラウール君が消防士になってる姿を妄想しては終始気持ち悪い笑みを零していましたｷﾓﾁﾜﾙｲ (10月15日 15時) (レス) id: 9d2fbf6ffa (このIDを非表示/違反報告)
涼-suzu-(プロフ) - シキさん» ありがとうございます。20歳になったので大人な彼を(勝手に)解禁いたしました！ (10月12日 8時) (レス) id: 6a2e5ac073 (このIDを非表示/違反報告)
シキ(プロフ) - 完結おめでとうございます。少し大人っぽいラウに終始きゅんきゅんしておりました！after storyも最高です🤍 (10月11日 20時) (レス) @page30 id: fa47139e50 (このIDを非表示/違反報告)
涼-suzu-(プロフ) - シラユキ。さん» ありがとうございます。ニヤニヤ道連れ成功ですね。むふふ。世話焼きな友達も楽しんでもらえましたか？笑 シラユキ。様もどうかお気をつけくださいませ☺︎︎︎︎ (10月8日 16時) (レス) id: 6a2e5ac073 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：涼-suzu-
| 作成日時：2023年10月3日 16時
