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「…どうして、」
『ん?』
「どうしてそんなに優しいんですか」
『…』
「ラウールさんはいつでも私が落ち込まないようにダメじゃないよって全部包み込んでくれますよね。褒めてほしい時には褒めてくれるし」
『それはAちゃんが頑張ってるから。頑張ってる人は褒めたくなるでしょ』
「でも、」
電話の向こうでラウールさんが息を深く吐いた。
『ごめん』
「え?」
『やっぱり駆け引きとかできないや』
「…かけ、ひき?」
『そういうの上手くやれるほうが大人でかっこいいって思うけど俺には無理だ』
「どういうことですか?」
『いま部屋にいる?』
「はい…」
『カーテン開けて』
彼の言葉に私は急いでベッドから起き上がってカーテンを開けた。
そこには自転車に跨ったラウールさんがいた。
『会いに来ちゃった』
「ラウールさん、」
『でもね、ここに着いて冷静になってみたらこの時間に家に行くのは非常識だなって気づいたの。だから電話した』
「そっち行きます」
『え、いや、時間が、』
ラウールさんが話してる途中だったけど電話を切って部屋を飛び出した。
丁度お風呂から上がったお母さんが何事かという顔をしていたけれど私の様子を見て何かを察したらしく、すぐ戻ると伝えるとはいよとだけ返ってきた。
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涼-suzu-(プロフ) - みかんみたいなオレンジさん» コメント全然気づかなくてごめんなさい!超絶返信が遅くなってしまいました…。涼担になってくださってありがとうございます。笑 これからもぜひニヤニヤしながら読んでください。ニヤニヤしながら執筆している私より。 (1月14日 8時) (レス) @page31 id: 6a2e5ac073 (このIDを非表示/違反報告)
みかんみたいなオレンジ - 私、実は涼さんの大ファンでして…まじでラウール君が消防士になってる姿を妄想しては終始気持ち悪い笑みを零していましたキモチワルイ (10月15日 15時) (レス) id: 9d2fbf6ffa (このIDを非表示/違反報告)
涼-suzu-(プロフ) - シキさん» ありがとうございます。20歳になったので大人な彼を(勝手に)解禁いたしました! (10月12日 8時) (レス) id: 6a2e5ac073 (このIDを非表示/違反報告)
シキ(プロフ) - 完結おめでとうございます。少し大人っぽいラウに終始きゅんきゅんしておりました!after storyも最高です🤍 (10月11日 20時) (レス) @page30 id: fa47139e50 (このIDを非表示/違反報告)
涼-suzu-(プロフ) - シラユキ。さん» ありがとうございます。ニヤニヤ道連れ成功ですね。むふふ。世話焼きな友達も楽しんでもらえましたか?笑 シラユキ。様もどうかお気をつけくださいませ☺︎︎︎︎ (10月8日 16時) (レス) id: 6a2e5ac073 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:涼-suzu- | 作成日時:2023年10月3日 16時