推しに恋して (ページ5)

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「お仕事はなにしてるんですか？」

「消防士だよ」

これは…推しポイントが増えてしまった。

このビジュアルに紳士な性格で頭のいい消防士は完璧すぎる。

「かっ、こいい…」

「おー、ありがとう」

そう言って照れ笑い。

「やっぱり貴重なお休みですよね…？」

「だからこそ有意義に過ごすの」

「…」

「Aちゃんと一緒に勉強する時間も、こうしてアイス食べる時間も、俺にとってはリフレッシュになるから。…まぁ、Aちゃんは勉強ばっかでつまんないかもだけど」

「そんなことないです！」

「…そう？」

ラウールさんに会えるなら苦手な勉強だってなんてことない。

なんて恥ずかしくて言えないけど。

「Aちゃんはもうすぐ夏休みだね。友達と遊ぶ予定組んだりしてるの？」

「プールと花火大会は行こうねって話しました。あとは都夢の試合見に行きます」

「試合の日、俺もいるよ」

「ほんとですか！？」

これはラウールさんが家庭教師でうちに来るようになってから知ったことなのだけれど、なんと弟が所属する少年野球チームの外部コーチをしている。

もともとラウールさんも小学生の頃にそのチームに所属していたらしい。

「Aちゃんが来てくれるなら都夢も頑張れると思うからしっかり見てあげてね」

「はい！」