推しに恋して (ページ4)

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「どこの大学に行きたいな〜みたいなのは出てきた？」

「うーん…。正直まだ、」

「そっかそっか。オープンキャンパスとか、資料見たりとかでいろいろ考えてみたらいいよ」

「ラウールさんはどの大学行ったんですか？」

「俺は高校卒業してそのまま就職。大学通ってたら今2年生だね」

遊び放題してるかもと笑うラウールさん。

「え、ラウールさんっていくつですか？」

「こないだ20歳になったよー」

意外と3つしか離れてないのか。

「…」

「ん？」

「25歳くらいだと思ってました」

「ええ？」

「落ち着いてるし、大人な雰囲気を纏ってるというか…」

私の中で20歳はまだキャピキャピしてるイメージだったから。

しかも進学をする気がなかったのにこうして家庭教師をしてくれるほど頭がいい。

「てことは…もしかして私、ラウールさんの貴重なお休みの時間奪ってます！？」

「いやいや、そんなことないから安心して？先生ってかっこいいから憧れてたし。やってみたかったの」

「…ラウール先生って呼びましょうか」

「あはっ！それは照れるわ、さすがに」