推しに恋して (ページ29)

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「うははは！」

「ひー、腹痛い！ぐふっ…ははは！」

「…」

数日後、友達にクレームを入れた。

ギャップを見せたら余計にマスコットみたいな扱いをされたと。

どういうギャップ？と聞かれて全てを話したら途端に笑い始めた2人。

自分たちがギャップって言うから頑張ったのにひどい。

「いやあそのギャップはあなた、」

「むしろマスコットに近づいちゃうって」

「だって！そっちが言ってみる？って」

「冗談じゃんか〜」

「それをしっかり真面目に受け取って実行しちゃうところもAのよさ」

「しかし見たかったな、Aがにゃんって言うところ」

「いま言ってよ」

「2人ともきらい！」

「ごめんごめん」

「だから冗談！ね？嫌いとか言わないで？」

「…」

不貞腐れた私を見てまた笑いだす。

こっちは真剣なのに。

「ゆるさない、」

「お詫びに今度こそ脱マスコットのギャップ、計画するからさ」

「…」

「マジのやつ」

「…なに」

「花火大会」

「花火大会？」

「週末の花火大会、浴衣で行こう」

「それは…うん」

「で、ラウールさんにお披露目」

「ええ！？」

「ほら、花火大会は毎年消防の人達が会場に来てるでしょ？」

「ラウールさんも来るんじゃないかなって思って」