推しに恋して (ページ28)

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「じゃあ俺が実はヤキモチ妬きなのも束縛気質なところもAちゃんの中に閉じ込めといて？鍵かかる箱の中とか」

「わかりました。けど、」

「けど？」

「ヤキモチも束縛もかっこ悪いことじゃないと思います。私は」

「…ありがとう。優しいね」

ラウールさんは微笑んで頭を撫でてくれた。

私、ラウールさんから頭撫でてもらうの好きかもしれない。

手の平から彼の人柄が伝わってくる。

「やっぱり頭撫でると猫みたいだね」

ふと友達に言われたことを思い出した。

＿＿＿にゃんっ。とか言ってみる？

…これもギャップになるのかな？

脱マスコットに近づける？

「…にゃん、」

「！」

「…」

「なにいまの、」

「なんでもないです忘れてください」

「超かわいいじゃん」

「笑ってるじゃないですか」

「だってその返しがくると思ってなかったから意外で」

「…ギャップですか？」

「うん、そうだね。てか恥ずかしかった？顔あか、」

「言わないでください」

「んふ、わかった」

ラウールさんはクスクス笑いながら私の頭や顎の下まで撫でて私で遊び始めた。

ギャップって本当に脱マスコットへの道なの…？