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「癒し系で笑顔がかわいくて」
「…」
「俺のことだけを見てくれる、とか」
「ラウールさんだけ?」
「俺よりかっこいい人は身近にたくさんいるから。目移りしてほしくないの。例えその人に対して恋愛感情がなくて、推しだったとしても…ちょっとやだかなぁ」
意外だった。
一緒になってかっこいいよねなんて言ってそうなのに。
私の中ではラウールさんよりかっこいい人はいないって思ってるけど本人はあまり自分に自信がないみたい。
「体大きいくせに心狭いって思ったでしょ」
私は何度も左右に首を振る。
「俺は結構嫌いなんだよね、自分のこういうとこ。ヤキモチしちゃうし束縛気質あるのどうにかなんないかなぁ」
「…そのままでいいと思います」
「…」
「そのままでもラウールさんだけを見てくれる人はきっといます。そんな人と恋人になればヤキモチも束縛もしなくていいから嫌いな自分は出てこないんじゃないですかね」
ラウールさんは何も言わずに私を見つめる。
「すいません。恋愛わからないのにえらそうに…」
「そんなことないよ。たしかにって思った。俺だけを見てくれる人を好きになれば嫌いな自分は出てこないから相手にかっこ悪いところ見せなくていいもんね」
「…!はい」
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作者名:涼-suzu- | 作成日時:2023年9月21日 16時