推しに恋して (ページ20)

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ギリギリ150cmの身長。

たまに小学生の女の子に抜かれてる。

友達2人も160cm台。

家族の中でも弟の次に小さくて、だけど近い将来抜かれる運命にあると思っている。

「あとなんだろう。ぽやっとしてる感じかな？」

「いつも眠そうだもんね」

「見た目とのギャップなくてそのままおっとり系だし」

「スローライフしてる感ハンパない」

「…2人とも堂々と悪口言ってるの？」

「「褒めてるの」」

「うそ！褒めてはないじゃん！ちょっとバカにしてる！」

「いやいやいや」

「考えすぎ。そんなことないから」

「…」

「あ、そういえばプールの写真は送ったの？」

「送ってないけど、この間見せた」

「絶対送ってって言ってたやつは？」

「見せたっていうか見てた。スマホ渡して好きに見てもらってたから」

「どうだった？」

「どうだったって？」

「ラウールさんの反応よ」

「なんかごめんって、両手で顔隠してた」

私の言葉に友達同士は目を合わせる。

「なんで謝ってきたのかわかんなくてさ」

「それは間違いなく」

「よからぬ想像をしたからでしょ」

「…？」

「ラウールさんも年頃の男で安心安心！」

「なに？え？」

「まあまあ、あんたはわかんなくていいのよ」

「なんかやだ」

「でもA、望みあるよ」

「望み？」

「ちゃんと女として意識してもらえる望み」

「ほんとに！？」

「ギャップをつくれば脱マスコット間違いなし」

「できるかな…」

「私たちに任せなさい」

「…なんだろうこの胸騒ぎ」