推しに恋して (ページ19)

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「あはは！なわけ！ごめんごめん。言葉足りなかったわ。で、その大魔王パイセンからいつもの如くいじめ…じゃなくて鍛えられてたわけ。しんどくてオアシスがほしいなーって思ってたところに…」

「私が来た、」

「そういうこと。Aちゃんは俺を推しだって言ってくれてたけど俺にとってもある意味Aちゃんは推しでさ」

「え！？」

「なんていうか、見てると癒されるんだよねぇ。マスコットキャラクター的な」

「ますこっ、と、」

「本当にあの後午後からの訓練とかトレーニングもめちゃくちゃ頑張れたんだ。だからむしろありがとうね」

「…いえ。力になれて、嬉しいです」

マスコットキャラクター…。

妹的なポジションにすらたどりつけてないなんて、大丈夫かな…。

このままじゃ私の恋は一方通行で終わりそう。

「助けてぇ…」

ということで翌日、友達宅で課題をしている時に相談した。

「マスコットねぇ」

「まぁー…わからなくもない」

「私、そんな感じに見えてるの…？」

「なんだろうね」

「フォルムかな」

「丸い？」

「太ってるとかそういうことじゃなくて。全体のサイズ感」

「…小さい、」

「それ」

「…」

「あー、ごめんって」

「身長低いのなんて気にしなさんな。かわいいじゃないの」