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佐久間くんはほろりと1粒の涙を零した。
私は慌てて彼にハンカチを渡す。
佐「すいませんっ…」
『ううん。大丈夫?』
佐「仲間とか友達とか、俺にはそういうのなかったから嬉しくて」
『…!』
佐久間くんは私に涙を見られないようにするためか顔を背けた。
私は彼にどう言葉をかけてあげるのが正解なんだろう。
佐「あ」
『ん?』
佐「コンタクト取れちゃった」
『え!?』
佐「急に視界が、」
『ストップ!動かないで』
佐「は、はいっ」
佐久間くんの足元をよく目を凝らして見る。
コンタクトはどこだ…?
『…あった!』
佐「ありがとうございま、」
『っ、』
拾って顔をあげると思いのほか近くに佐久間くんの顔があってフリーズする。
真っ黒な瞳に私が映っていて、吸い込まれてしまいそう。
佐「せんぱい、」
『あ、は、はいこれ!もうつけられなくなっちゃったね』
佐「もう帰るだけなんで…全然大丈夫です」
顔に一気に熱が集中してあつい。
佐久間くんにコンタクトを渡して手で顔を仰いだ。
そして深く息を吐く。
『よし、佐久間くん』
佐「…?」
『私たち友達になろう』
佐「はい!?」
『部活では先輩後輩かもしれないけど、それ以外では友達で!』
佐「いいんですか…?」
『もちろん。っていうか友達ってなろうよって言ってなるもんじゃないよね。出会った時から勝手に私の中で佐久間くんは友達だよ!』
佐「…ありがとうございます!」
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涼-suzu-(プロフ) - さくさくぱんだ。さん» いい味出してるみやだてくん。と、我ながら思ってます。笑 少しずつ更新していきますのでぜひ最後までよろしくお願い致します☺︎︎︎︎ (8月26日 9時) (レス) id: 6a2e5ac073 (このIDを非表示/違反報告)
さくさくぱんだ。 - この作品の舘さんが好きだ!!!!!!(唐突な告白)なんかメンバー同士の絡み(?)が最高です!好きです!更新大変だと思いますが、頑張ってください!!何十年でも待ちます!!!! (8月25日 22時) (レス) @page9 id: 1406f3238f (このIDを非表示/違反報告)
涼-suzu-(プロフ) - シラユキ。さん» すんげー久しぶりにさくまくん書きました。笑 推しと推しのコラボ(?)ぜひ楽しんでくださいませ! (8月24日 16時) (レス) id: 6a2e5ac073 (このIDを非表示/違反報告)
涼-suzu-(プロフ) - カッパさん» ありがとうございます。コメディ好きだったらぜひ最後までよろしくお願い致します…( ᵒ̴̶̷᷄꒳ᵒ̴̶̷᷅ ) (8月24日 16時) (レス) id: 6a2e5ac073 (このIDを非表示/違反報告)
シラユキ。 - あ、あ、あ、今回のお話さっくんだぁ…!嬉しい、嬉しすぎる、、!推しが推しの話を書いてくださっている…控えめに言っても最高で神です。定期的に涼さんに惚れ直してます。どこからでも応援してます!!! (8月24日 12時) (レス) @page8 id: fd9c934f53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:涼-suzu- | 作成日時:2023年8月23日 16時