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『…ごめん佐久間くん』
私はとりあえず近くの教室にノートの山を置き去りにして走った。
どんなに足が遅くたって走ることしか頭になくて。
どうか間に合ってくれと祈るばかり。
『…!いた』
もしこれで佐久間くんから嫌われたとしても好きな人を助けないなんてできないから。
『佐久間くーん!』
胸ぐらを掴んでいた男子生徒が彼から手を離す。
私は気づかないふりをして佐久間くんの方へ近づいた。
佐「A先輩…」
『こんなところにいたんだ。もう探したよ〜』
佐「…」
『今日は部活休みだけど大会のことでミーティングあるから放課後に部室集合ねって言ったじゃん』
佐「え、」
『先輩たち待ってるよ。…ごめん、佐久間くん連れてっていいかな?』
男子生徒2人は気まずそうに小さくどうぞと呟いて立ち去った。
佐「先輩」
『シー』
佐「…」
『ちょっと手伝って』
佐「…?」
『ノート職員室まで運ばなきゃいけなくて。いい?』
佐「…わかりました」
ノートを置き去りにした教室へ佐久間くんと向かう。
すると佐久間くんがノートを全部持ってくれた。
『いやいやそれは、』
佐「このくらい大丈夫ですから」
『そんなつもりじゃなかったんだけど…』
佐「行きましょ。職員室ですよね?」
『…ありがとう』
結局職員室まで佐久間くんが運んでくれて、先生にちょっとからかわれてしまった。
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涼-suzu-(プロフ) - さくさくぱんだ。さん» いい味出してるみやだてくん。と、我ながら思ってます。笑 少しずつ更新していきますのでぜひ最後までよろしくお願い致します☺︎︎︎︎ (8月26日 9時) (レス) id: 6a2e5ac073 (このIDを非表示/違反報告)
さくさくぱんだ。 - この作品の舘さんが好きだ!!!!!!(唐突な告白)なんかメンバー同士の絡み(?)が最高です!好きです!更新大変だと思いますが、頑張ってください!!何十年でも待ちます!!!! (8月25日 22時) (レス) @page9 id: 1406f3238f (このIDを非表示/違反報告)
涼-suzu-(プロフ) - シラユキ。さん» すんげー久しぶりにさくまくん書きました。笑 推しと推しのコラボ(?)ぜひ楽しんでくださいませ! (8月24日 16時) (レス) id: 6a2e5ac073 (このIDを非表示/違反報告)
涼-suzu-(プロフ) - カッパさん» ありがとうございます。コメディ好きだったらぜひ最後までよろしくお願い致します…( ᵒ̴̶̷᷄꒳ᵒ̴̶̷᷅ ) (8月24日 16時) (レス) id: 6a2e5ac073 (このIDを非表示/違反報告)
シラユキ。 - あ、あ、あ、今回のお話さっくんだぁ…!嬉しい、嬉しすぎる、、!推しが推しの話を書いてくださっている…控えめに言っても最高で神です。定期的に涼さんに惚れ直してます。どこからでも応援してます!!! (8月24日 12時) (レス) @page8 id: fd9c934f53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:涼-suzu- | 作成日時:2023年8月23日 16時