04 ページ4
＿
「ほらいた。すいません通してくださーい」
女子生徒の塊を強引に割いて進む照。
しっかりと手を繋がれているから自然と私もそこを通ることになる。
誰こいつ、的な視線を苦笑いでかわしながら体育館の中へ入った。
「渡辺せんせー！」
「あれ！？照じゃん！」
照の声に気づいた先生がこちらを見る。
あの頃と変わらない笑顔に胸が高鳴った。
「…彼女？」
「あはっ！違いますよ。姉ちゃんです」
「え、待って、え？まじ？岩本さん？」
「お久しぶりです…」
私が小さく頭を下げると、口に手を当ててびっくりしたまま反射なのか同じ動作をする先生。
「えー…すっごい綺麗になったね」
「！」
「やっぱり女の子は雰囲気変わるんだな」
長年思い続けている人から綺麗になったと言われて喜ばない人がどこにいるだろうか。
緊張して表には出ていないものの心の中の私は暴れまくってフィーバータイムだ。
「岩本さんはもう大学卒業したんだっけ？」
「はい」
「そっかぁ。なんか早いなぁ。お仕事は？なにしてんの？」
「薬局で調剤事務を…」
「そうなんだ。いいね。立派な仕事してるじゃん。照は大学で頑張ってんのか？」
「頑張ってますよ。先生みたいになりたいんで」
「つーかお前ガタイよくなってねぇか？気のせい？」
「大学で鍛えられてます」
「俺よりデカくなんのやめろよ」
「無理っすね。そもそも身長抜いちゃってるんで」
「おーいそれ言うな。そして手で身長差確認すんな」
「いひっ」
「いひっ、じゃねぇわ」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1856人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「SnowMan」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
涼-suzu-(プロフ) - 多界隈オタクさん» リント様お久しぶりです〜☺︎︎︎︎しょぴまる先生は危険だけど最高だなって思いながら執筆したので最後まで楽しんでいただけたら嬉しいです！ (7月30日 8時) (
レス) id: 6a2e5ac073 (このIDを非表示/違反報告)
多界隈オタク(プロフ) - アカウント変えました元リントです。教師のしょぴまるとか良すぎるし話の内容からして危険な匂いがプンプンしますぞ…！ (7月29日 20時) (レス) @page40 id: 45714f7398 (このIDを非表示/違反報告)
涼-suzu-(プロフ) - かきピーのピーナッツさん» しょぴまるくんになら厳しくされても耐えられますね。笑 体育好きになりそう。(単純) (7月26日 17時) (レス) id: 6a2e5ac073 (このIDを非表示/違反報告)
かきピーのピーナッツ(プロフ) - 涼-suzu-さん» 外から失礼します笑わかります！渡辺くんが体育の先生だったら褒められるために必死になってやってたのになーっておもいます！！！！ (7月26日 10時) (レス) @page25 id: fe8bba5d02 (このIDを非表示/違反報告)
涼-suzu-(プロフ) - シラユキ。さん» 嬉しいです！ぜひ涼担になってください。後悔はさせません。(アイドルみたいなこと言うな) (7月24日 23時) (レス) id: 6a2e5ac073 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：涼-suzu-
| 作成日時：2023年7月21日 14時
