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「いい子にしてたか」



頭を撫でてやると気持ちよさそうに目を細める。



「今、ご飯もってきてあげるから」



部屋を出た瞬間あの人にぶつかりそうになって1歩下がる。


向こうも驚いて固まっていた。



「どしたのそんな急いで」


「…」


「猫用ミルク…」



私が手に持っている物から部屋の中へ視界を動かして子猫の存在を確認された。



「どこにいたの?」


「橋の下」


「この近くの?」


「そう」


「よく気づいたねぇ。よかったよ助けられて」



俺も触っていい?と返事も聞かず私の部屋の中へ入っていった。



「ちっさー!生まれたばっかりのAと同じくらい」


「…私そこまで小さくない」


「あはは!そっかそっか。この子見とくから、ご飯してあげな」


「ん、」



短く返事を返してミルクとウエットフードを適当なお皿にいれて部屋へ戻った。



「にゃー。かわいいにゃお前〜。う〜?どこから来たんでちゅか」


「…きも」


「あ、聞こえたよ?聞こえちゃったよ?パパのこときもいとか言っちゃだめなんだからな!」



その言葉を無視して子猫の前にミルクを置く。


恐る恐る匂いを嗅いで飲んでくれた。


その流れでウエットフードにも口をつけてくれて2人でそれを眺めた。



「1人で助けたの?」


「…制服着た男の子が、助けてくれた」


「へぇー。イケメンだった?」


「それは知らんけど、どっかで見たことある…気がする人」


「近いうちにまたバッタリ出会って恋に落ちていくっていうラブストーリーの始まりだ」


「明日この子病院連れてくから病院代」


「ねえ無視しないでよー」


「病院代」


「…1000円でいい?」


「ふざけてんの?」


「さっきパチンコで、」


「もういい、出てって」


「あ、ねぇごめん、ちょっと…」



彼の背中をグイグイ押して部屋から追い出した。



「ほんっと、何考えてんだか」

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設定タグ:SnowMan , 渡辺翔太   
作品ジャンル:恋愛
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涼-suzu-(プロフ) - 白昼夢さん» はじめまして。コメントありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです。こちらこそこれからも涼さんの作品を愛してあげてくださいませ( ˶'ᵕ'˶ ) (2023年3月31日 15時) (レス) id: 6a2e5ac073 (このIDを非表示/違反報告)
白昼夢(プロフ) - 初めまして!新作待ってました( ; ; )ずっと陰ながら応援させていただいて、、凉さんの作品全部読み漁るほど大好きなんです(´༎ຶོρ༎ຶོ`これからも素晴らしい作品お待ちしてます!頑張ってください!!! (2023年3月31日 0時) (レス) id: 40e11ba78b (このIDを非表示/違反報告)
涼-suzu-(プロフ) - 茉子さん» 泣かせてしまってごめんなさい(´;ω;`)いつも私の作品を読んでくださってありがとうございます。私も大好きです! (2023年3月28日 23時) (レス) id: 6a2e5ac073 (このIDを非表示/違反報告)
涼-suzu-(プロフ) - シラユキ。さん» ツンデレとツンデレのコラボ(?)です!幸せにするんで一生ついてきてください(もはやプロポーズ) (2023年3月28日 23時) (レス) id: 6a2e5ac073 (このIDを非表示/違反報告)
茉子(プロフ) - 泣いたんですが😭子どもへの気持ち分かるだけに…続きも楽しみです。涼さんの作品全部読んでます☆大好きです😊 (2023年3月28日 18時) (レス) @page24 id: 0c861b61c3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:涼-suzu- | 作成日時:2023年3月26日 15時

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